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味噌歯
「味噌歯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
味噌歯の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「孟買挿話」より 著者:吉行エイスケ
開いて作り声を出すと、ねえ、つきあえよ、Y。妾の愛情、赤いポストにするまで。と、
味噌歯を出してわらったのだが、金羊毛の舞踊室から無頼漢の礼讃を象徴するような意気....
「悪夢」より 著者:豊島与志雄
い餉台の前に坐った女へ、私はそう尋ねかけてみた。 「十四よ。」 黒いしみのある
味噌歯を出して薄笑いをしながら、女は尻上りの調子で答えた。 「十四……それにしち....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
寂しく笑った。 須藤は背は高かったがひどく痩せぎすなたちで、前歯が虫に食われて
味噌歯になっている。 その
味噌歯がこの男の面貌に愛敬を添えていた。それでも寂し....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
芳正君は手をたたいて笑った。 この中原という子はあまり菓子を食べるので歯は全部
味噌歯になってしまっていた。 そうした節制のない家庭だから、その姉さんたちは赤....