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味見
「味見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
味見の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「食魔」より 著者:岡本かの子
た。これを塩胡椒し、家鴨の肉の截片を入れてちょっと煮込んで食べるのだが、鼈四郎は
味見をしてみるのに血生臭いことはなかった。巴里の有名な鴨料理店の家の芸の一つでま....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
見えたりければ、雲井喜三郎今は得堪へず、小癪なる坊主の腕立て哉。いでや新身の切れ
味見せて、逆縁の引導渡し呉れむと陣太刀長やかに抜き放ち、青眼に構へて足法乱さず、....
「骸骨の黒穂」より 著者:夢野久作
と茶碗に注いだり、顔の通った人事係が通ると、追いかけて呼び込んで、手造りの濁酒の
味見をしてもらったりした。 この藤六|老爺には妙な道楽が一つあった。それは乞食....
「斬られたさに」より 著者:夢野久作
の門下随一という自信もあった。去年の大試合に拝領した藩公の賞美刀、波の平行安の斬
味見たさもあった。 その鼻の先で鬚武者が今一度|点頭き合った。 「サアサア。問....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
開いて、盛んに性欲の漏電や性愛の混線をやるに決っております。 さながらに漬物の
味見でもするように、異性の性愛の芽立ちから薹立ち迄、又は生なれから本なれへと漁り....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
、食卓布は綺麗に片附けられた。煖炉も掃除されて、火が焚きつけられた。壺の調合物は
味見をしたところ、申分なしとあって、林檎と蜜柑が食卓の上に、十能に一杯の栗が火の....