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「味読〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

味読の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
志賀直哉氏の作品」より 著者:菊池寛
品の表面には人道主義などというものは、おくびにも出ていない。が、本当に氏の作品を味読する者にとって、氏の作品の奥深く鼓動する人道主義的な温味を感ぜずにはいられな....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ものであるから、爰には単に要所|丈を紹介するに止める。若しも読者にして、ゆっくり味読さるるならば、其の分量の少なきを憂えず、得るところ寧ろ甚だ多かるべきを信ずる....
ふざけた読書」より 著者:豊島与志雄
書の真の楽しみは、書かれている文字だけを辿ることではないらしい。行と行との間をも味読するということは、そういうところから起ってくるのであろう。更に、如何なること....
白井明先生に捧ぐる言葉」より 著者:坂口安吾
頃日書く意味もない駄文ばかり書いてるせいなのである。 いったいに文学の反語性に味読の及ばぬ識見低俗なヤカラが文学を批評するというのが間違っている。僕の「堕落論....
自殺を買う話」より 著者:橋本五郎
当方三十一歳、身長五尺三寸、体重十三貫二百匁、強健にして元気旺盛、職業薬業、趣味読書旅行観劇其他、新時代の流行物。禁酒禁煙。将来の目的、都会生活を営み外国取引....
女流俳句を味読」より 著者:杉田久女
達の為め、何の理屈もなく味い感じ、学ぶ心持ちに他ならぬ。其点大方の寛恕を乞い私の味読のしかたに誤あらばドシドシ御教示仰ぎたい。 独楽もつて子等上がりくる落葉寺 ....
現下文壇と探偵小説」より 著者:平林初之輔
人に好んで読まれている傾向がある。というのは少なくもほんとうにすぐれた探偵小説を味読するには、少なくもアベレージな知識と推理力とを必要とするからである。で少なく....
片隅の幸福」より 著者:種田山頭火
めて無造作に投げ出したようであるが、その底に潜んでいる苦労は恐らく作家でなければ味読することが出来まい(勿論、芭蕉ほど彫心鏤骨ではないが)。 いうまでもなく、....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
能であるといって差支えないのである。第四原本と別立するほどでもないが、日本仏教を味読するだけの眼力がなければ仏教を学び得たとはいえないのであります。この点が西洋....