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呼吸器病
「呼吸器病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
呼吸器病の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「振動魔」より 著者:海野十三
学博士|白石右策氏だった。白石博士は、湘南に大きいサナトリューム療院を持つ有名な
呼吸器病の大家だった。一般にサナトリューム療院といえば、極く軽症の肺病患者ばかり....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
。 「君。どうしても肺病だね。」 「むむ。」と、僕たちは一度にうなずいた。かれが
呼吸器病の患者であることは、我れわれの素人眼にも殆んど疑うの余地がなかった。 「....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
分へコンナ風にカニウレを嵌めます。ところがそのカニウレの穴から呼吸をすると色々な
呼吸器病にかかる事がありますので……」 アンマリ真面目腐って講釈をするもんだか....
「冥土行進曲」より 著者:夢野久作
て声を嗄らしたりし初めるのであるが、それでも本人はまだ気付かない事がある。医師も
呼吸器病ぐらいに考えて呑気に構えているうちに、とうとうその瘤の頭が紙みたいに薄く....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
の歌は少い。 いたましいことであって、意外に感ぜずにはいられないほど多いのは、
呼吸器病患者の歌である。不治を覚悟しての床上で詠んだ、複雑な、又徹底した、その人....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
あまりのことに混乱した。一時は我が目を疑ったのである。 それまでの先生は、特に
呼吸器病の医者として自ら任じていた。
呼吸器病の侵略たるや、日本に於ては風土病かの....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
盤を持たぬ人の言うことでありまして、煤煙のために空気が悪くなり、空気が悪いために
呼吸器病の人が増加し、毎年千人に対して五人だけ多く死ぬとすれば、その薬代と、診察....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ミン研究の刺戟を為したようだが、右の木綿の方は細糸|綾織の流行が新しいから、是と
呼吸器病との関係までは、まだ深く注意する人が無いのである。あなた方の夏の衣服がす....