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呼戻し
「呼戻し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
呼戻しの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
に取立てゝやろう、首尾好く殺して、ポンと逃げてしまえ、十分に事成った時には手前を
呼戻して三百石のものは有るのう。手前が三百石の侍になれる事だが、どうか工夫をして....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
ますと、母が心配して眼病を煩いまして難渋をいたしますから、屋敷に上げてあった姉を
呼戻し、内職をして居りましたが、其の前年の三月から母の眼がばったりと見えなくなり....
「廃墟から」より 著者:原民喜
も妹はその子供が路上で遊んでいるのを見ると、自分の息子も暫《しばら》くでいいから
呼戻したいと思うのであった。火の手が見えだした時、妹はその子供が材木の下敷になり....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
出来たが、このひやかしのお客様は、柳原河岸で洋服の値切りをする客のように、番頭の
呼戻しを待っているという駈引きもないと見えて、さっぱりと歩み去って行くのに、未練....
「盈虚」より 著者:中島敦
に先立って位に在られたのも皆自分の本心から出たことではない。いっそ此の際前衛侯を
呼戻し、現太子と其の才を比べて見て優れた方を改めて太子に定められては如何。若し不....