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呼込
「呼込〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
呼込の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
ら金が、碁盤の前で、何だか古い帳面を繰っておりましたっけ。(や、お入り。)金歯で
呼込んで、家内が留守で蕎麦を取る処だ、といって、一つ食わしてくれました。もり蕎麦....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
のいわゆる(おかみん)ではない。越後路から流漂した、その頃は色白な年増であった。
呼込んだ孫八が、九郎判官は恐れ多い。弁慶が、ちょうはん、熊坂ではなく、賽の目の口....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
さん。) (ああ、) (ちょいと。……) 土間口の優しい声が、貴婦人を暗がりへ
呼込んだ。が、二ツ三ツ何か言交わすと、両手に白いものを載せて出た――浴衣でした。....
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
角もと門外の男もまた男女《ふたり》を引立《ひったて》ようといたす若いものも共にお
呼込みに相成りました。さて、段々と様子をおきゝに成りますと、引立《ひきたて》られ....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
を始め諸役人一同列座の上、町奉行石川土佐守殿がお係でございまして、文治を評定所へ
呼込めという。 同心「当時浪人浪島文治郎、這入りましょう」 と白洲の戸を明け....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
のお裁きにあずかろうと公事訴訟が沢山に出ます。今日は十一月の十一日で、追々白洲へ
呼込みになる時刻に相成りましたから、公事の引合に呼出された者は五人十人と一群にな....
「藁草履」より 著者:島崎藤村
に立っていると、そこをお隅は子供を負《おぶ》いながら通りました。お隅は無理やりに
呼込まれて――その番人というのは、すばらしい力のある奴ですから、さんざんに嚇《お....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
魚や肉などは余りに買わないで多くは浅蜊《あさり》や蛤《はまぐり》または鰯売り位を
呼込んで副菜にし、あるいは門前の空地に生い茂っている藜《あかざ》の葉を茹でて浸し....
「裸体談義」より 著者:永井荷風
。黒眼鏡をかけた女がその首だけを台の上に載せ、その身体は見えないようにしてある。
呼込みの男が医学と衛生に関する講演をやって好加減《いいかげん》入場者が集まる頃合....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
日本の土地で見られないと口上が言った。前にも後にも初めての舶来、看板でおどかし、
呼込みで景気をつけ、次に中入り前に、ワザワザ時間を置いて勿体《もったい》をつけて....
「越後獅子」より 著者:羽志主水
かったのです。活きて居て初めから動ければ直に逃げる訳でしょう。ア、砂糖問屋の者を
呼込んで下さい」 (六) 越前屋の二番番頭が始終の様子を知って居ると....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
た。その上にも景気をつけて新内《しんない》をやらせたり、声色《こわいろ》つかいを
呼込んでいるのもあった。 絵双紙屋の店には新版ものがぶらさがる。そぞろあるきの....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
癖ありそうな面がまえ。ズングリと肥って腹が突き出し、奥山の高物《たかもの》小屋で
呼込みでもしたら似あいそうな風体。 藤五郎は、きかぬ気らしく太い眉をピクリと動....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
生懸命の死物狂いで青天井を向いて叫びます。そこが若い者のネウチで……。 しかも
呼込まれる先々が大抵レコが留守だすケニ間違いの起り放題で、又、間違うてやりますと....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
扉をパタンと締めた。 「お前たちはこの中で暫く待ってろ。吾輩が談判の模様によって
呼込んでやるから……」 と云い棄てるなりフラフラしながら玄関の石段を上った。待....