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命なりけり
「命なりけり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
命なりけりの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
き長らえて、この書の重版を見ようとは思いもよらないことであった。この書に対して、
命なりけり小夜の中山の感なきを得ない。 昭和十一年十月 著 者 ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
女も、非常に悲しそうにお顔を見て、 「限りとて別るる道の悲しきにいかまほしきは
命なりけり 死がそれほど私に迫って来ておりませんのでしたら」 これだけのこ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
将来は私の見ることのできないものなのだ。『花の盛りはありなめど』(逢ひ見んことは
命なりけり)だね」 こうお言いになって若君の顔を見守っておいでになった。 「縁....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ると同時に涙をおこぼしになった。 「長き世をたのめてもなほ悲しきはただ明日知らぬ
命なりけり こんなにまであなたが恋しいことから前途が不安に思われてなりませんよ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の高根に月たけて光を貫ける滝のしら糸 老境の歌、 年たけてまた越ゆべしと思ひきや
命なりけり小夜の中山 さびしさに堪へたる人のまたもあれな庵ならべむ冬の山里 とふ....