命の水[語句情報] »
命の水
「命の水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
命の水の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黄金鳥」より 著者:鈴木三重吉
るかと思いますと、また無理なことを言い出しました。 「ではついででございますから
命の水を一とびんと死の水を一とびんほしゅうございます。それを取りよせて下さりまし....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
辷りあり、恐ろしい地震があり、深い心の底には燃ゆる火もあり、沸く水もあり、清しい
命の水もあり、燃せば力の黒金剛石の石炭もあり、無価の宝石も潜んで居ることを忘れて....
「量的と質的と統計的と」より 著者:寺田寅彦
ういう時代において、それ自身だけに任せておくととかく立ち枯れになりやすい理論に生
命の水をそそぎ、行き詰まりになりやすい抽象に新しい疎通孔をあけるには、やはりいろ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
跣足《はだし》のままのその幽霊は、老人の見る前で、花床の間を走り回り、あたりに生
命の水をまき散らした。木の葉の上に水のまかるる音を聞いて、マブーフ老人の心は狂喜....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
るのだ。井戸ほりが、いちばん先に、まいってしまいそうだ。 「元気を出せ。十六人の
命の水だ。今じきに、蒸溜水を飲ませるから」 こんな場合、百千のことばではげます....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
ならぬ。神に対する義務であるから清浄にしなければならぬ。「神流れ今入る我は永えの
命の水と流れゆくなり。」今まで生命の流れのそとにいたものが飛びこんだ、限りなき命....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の上あたりから、どうどうと、数条の滝水が落ちてきた。 水は、籠城兵にとれば、生
命の水だから、拝んで使っているほどだった。それをもいまは、あらんかぎりな埋め樋の....