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命の限り
「命の限り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
命の限りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
たのを思わずにはいられなくなった。 永劫である。永久である。命の、限りである。
命の限り、自分の生きている間中は、この、恐ろしい呪咀が付いて廻って自分の行手を遮....
「貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
たといよし、いかほど笑われようが、くさされようが、私は私の道を、ただ一生懸命に、
命の限り進んで行くほかないのでございます。 自分の卑小なことと自分の弱いことに....
「姑と嫁について」より 著者:与謝野晶子
った親友も相反した親友もあり得る。また快濶な競争の上に成立つ親友もあり得る。私は
命の限り、はた天分の尽きない限り、他人とするように我子夫婦とも愛と誠実と思想との....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
きこともおほく御座候へども、当月に相成り、いつかう少々もたへまなく打ふし居申候。
命の限りはわかり不申候へども、まづ今の病気の様子にては、あまり長いきも出来不申と....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
、扉はハタと閉ざされた。 暗中にかかった階段を、私は紅玉を抱えたまま、上へと、
命の限りに登って行った。 こうして階段を行き尽くし、ようやく地上へ出て見れば、....
「その人を知らず」より 著者:三好十郎
の日本国民の中には、静代さん、あなたがはいっているんだ、つまりあなたがたのため、
命の限り戦って来ます。……そういってニコニコして行ったのよ。忘れないわ、私……あ....