命を落とす[語句情報] » 命を落とす

「命を落とす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

命を落とすの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
でんぐり返しを打った。いとしい貞世につらく当たったら、そしてもし貞世がそのために命を落とすような事でもあったら、倉地を大丈夫つかむ事ができると何がなしに思い込ん....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ンチキ性自身ではない。発熱は病気の症状だが、病気の本質ではない。熱が出ずに次第に命を落とす病気も多い。文化人の趣味や嗜好にとってインチキに見えないようなインチキ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
も知らないから、 「二雄並びたたず。丹波殿と源三郎は、両立せぬ。いずれか一方が、命を落とすまでの真剣の仕合いじゃ。コレ、源三郎、ぬかりなく……」 なんかと、あ....
東京要塞」より 著者:海野十三
。 「親方、当人は相当ひどい怪我をしているんですよ。それに私が通りかからなきゃ、命を落とすところだったんです。あまりガミガミ云っちゃ可哀そうですよ」 と、隅に....
猫の草紙」より 著者:楠山正雄
りましたので、罪のないわたくしどもの仲間で、毎日、毎晩、猫の鋭い爪さきにかかって命を落とすものが、どのくらいありますかわかりません。もう一|日食べ物の無い穴の中....
丹下左膳」より 著者:林不忘
今まで知らぬ顔をしてきたものの、もうやむを得ない。今宵ここで源三郎の手にかかって命を落とすのかと、すでにその覚悟はできているはず。 死ぬのが怖くて顫《ふる》え....
死屍を食う男」より 著者:葉山嘉樹
なんでもない。命をとられるほどのことはないから。 だが、見たため、知ったために命を落とす人が多くある。その一つの話を書いてみましょう。 その学校は、昔は藩の....
剣侠」より 著者:国枝史郎
樫蛤刃の木刀は、そのまま真の剣であり、名人の打った一打ちが、急所へ入らば致命傷、命を落とすか不具になるか、二者一つに定まっていた。 とはいえ互いに怨みあっての....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
《めぐ》りの旦那方などの下を働く者のあいだに、実に奇妙な変死が絶えない。 刀で命を落とすのなら、当時のこと、珍しくはないが、これは、花が咲いて死ぬのだから、風....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
て、必ず改心するに至るべし。 かくのごとく世を患《うれ》いて身を苦しめあるいは命を落とすものを、西洋の語にてマルチルドムという。失うところのものはただ一人の身....