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命終
「命終〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
命終の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
《えいが》を極めようとも、天上皇帝の御教《みおしえ》に悖《もと》るものは、一旦|
命終《めいしゅう》の時に及んで、たちまち阿鼻叫喚《あびきょうかん》の地獄に堕《お....
「富士」より 著者:岡本かの子
るとまた思っていた。山の生活、山の幸福、そこに何一つ充ち足らわぬものがあろうか。
命終せんとして雲に化し巌《いわお》に化す。そこに生死を解脱《げだつ》して永世に存....
「易の占いして金取り出したること」より 著者:南方熊楠
よそ》へ行き自活の処を求むべし、と。妻、夫に白《もう》していわく、わが父の長者、
命終に臨める時、宝をもってわれに賜い、今某処にあり、君これを取るべし、と。時に夫....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
。世界を震撼した仏国革命も正味は六七年間である。千七百八十九年の抑々の初めから革
命終って拿破烈翁に統一せられた果が、竟にウワータールーの敗北(千八百十五年)に到....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
には、生かされてある間に、その使命が尽くるということのないものとすれば、第一の使
命終って第二の使命は何。この犬は極めて謙遜、且つ従順の態度を以て、それを聞こうと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
堪えられず、よろよろとよろめくところを、第二の太刀先《たちさき》。あわや松浦の運
命終れりと見えたる時、彼も九州第一の名を取った剛の者、よろよろとよろけせかれなが....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
ること能はずと雖も、大悲の願疑ふべからず。決定して此の室に来入したまふなり。」「
命終らんとする時に臨み、合掌|叉手して南無阿弥陀仏と称へしむ。仏の名を称ふるが故....
「墓」より 著者:正岡子規
うなようだが引導一つ渡されりャ華族様も平民様もありゃアしない。妻子珍宝及王位、臨
命終時不随者というので御釈迦様はすました者だけれど、なかなかそうは覚悟しても居な....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
、義経だけが、初志をかえずにいただけだと、私は思う。 その初志とは、壇ノ浦の使
命終わって後、もう、二度とは、戦を避けたいと、ひそかに、誓うところがあったものと....
「山の人生」より 著者:柳田国男
んで永く再び出でなかった。その他の地方の多くの類例に至っては、銕の針に傷けられて
命終るといい、普通には穴の口に近よって人が立聴きするとも知らず蓬と菖蒲の葉の秘密....
「特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
斥せられていたのであった。 自分は仏教の事をよく知らぬが、「妻子珍宝及王位、臨
命終時不随者」と観ぜられて、太子の尊き位を遜れ給うた釈迦牟尼世尊には、宏壮なる殿....