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命綱
「命綱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
命綱の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
口から急には出て行かなかった。デッキには、ハッチの上を通るように、ライフライン(
命綱)が張られた。いつデッキを通ろうと試みても、そこは外海と何ら異なるところはな....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
けろ」 というので、そのまたたがへ、てごろの石をゆわいつけた。 このふしぎな
命綱を、静かに穴の水中へおろしてやるのだ。あせる心をおさえつつ。 へんな夜釣り....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
ら真二つにスコップでたたき截って、大きなバケツ二杯に詰めて出て来た。甲板に出て生
命綱に掴まり掴まり二つのバケツを海の上へ投げ出したが、その骨の一片が、波にぶつか....
「壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
て、路なき処を滅茶滅茶に進んで行った。谷川を徒歩わたりし、岩山をよじ登り、絶壁を
命綱に縋って下り、行手の草木を伐開きなどして、その難行苦行と云ったら、一通りでは....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ち、すべて「北条九代」の社会は一拭されたようでも、広汎な土壌に潜む旧幕人たちの生
命綱は、まだどこかで息をしているにちがいない。殺しても殺しても、殺しきれるもので....
「アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
は、四つん這になったまま大暴れに暴れます。二人の少年は、そうさせまいとして一生懸
命綱を引っぱります。熊になった少年は、ますます猛りたち、見物人はそれを見てワハハ....