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和
「和〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
なかみせ》を見渡すようになる。ただし大提灯の下部だけは消え失《う》せない。
(昭
和二年三月十四日)....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
いく子さんに献ず
一
昔、大
和《やまと》の国|葛城山《かつらぎやま》の麓に、髪長彦《かみながひこ》という若い....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
「何しろこの頃《ごろ》は油断がならない。
和田《わだ》さえ芸者を知っているんだから。」
藤井《ふじい》と云う弁護士は、老....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ている、広重《ひろしげ》めいた松の立木――そこには取材と手法とに共通した、一種の
和洋|折衷《せっちゅう》が、明治初期の芸術に特有な、美しい調
和を示していた。この....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
しい――。」
オルガンティノは反省した。
「この国の風景は美しい。気候もまず温
和である。土人は、――あの黄面《こうめん》の小人《こびと》よりも、まだしも黒ん坊....
「河童」より 著者:芥川竜之介
けれどもトックは月明りの下にじっと腕を組んだまま、あの小さい窓の向こうを、――平
和な五匹の河童たちの晩餐のテエブルを見守っていました。それからしばらくしてこう答....
「彼」より 著者:芥川竜之介
はなぜかはっきりとこう云う対話を覚えている。それから僕等の半町ほど向うに黒ぐろと
和《なご》んでいた太平洋も。……
六
彼の死んだ知らせを聞....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
た。求馬はその頃から人知れず、吉原の廓《くるわ》に通い出した。相方《あいかた》は
和泉屋《いずみや》の楓《かえで》と云う、所謂《いわゆる》散茶女郎《さんちゃじょろ....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
んだん眼をつぶって行った。
下
日清《にっしん》両国の間の
和が媾《こう》ぜられてから、一年ばかりたった、ある早春の午前である。北京《ペキン....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
元
和《げんな》か、寛永《かんえい》か、とにかく遠い昔である。
天主《てんしゅ》の....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
ってまた下へ下《お》りて行くのも、やはり気が進まなかった。彼はとうとう机の下の漢
和辞書を枕にしながら、ごろりと畳に寝ころんでしまった。
すると彼の心には、この....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
―半三郎はこう考えるたびに、どうしても彼の脚だけは隠さなければならぬと決心した。
和服を廃したのもそのためである。長靴をはいたのもそのためである。浴室の窓や戸じま....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
のたびにきっと飛び上った。こう言う彼等の戯《たわむ》れはこの寂しい残暑の渚と不調
和に感ずるほど花やかに見えた。それは実際人間よりも蝶《ちょう》の美しさに近いもの....
「初雪」より 著者:秋田滋
れ亙った、暖かい日だった。冬とは思われない陽ざしの降り濺ぐ、なまあたたかい小春日
和である。輪を囘して遊んでいる子供を連れたり、男と何やら語らいながら、足どりもゆ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
で、空想的になり、夢を見たり、幻影を見たりするようになるのだ。 わたしはこの平
和な場所にあらゆる讃美の言葉をおしまない。それは、大ニューヨーク州の奥深く、あち....