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「和え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

和えの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空を飛ぶパラソル」より 著者:夢野久作
たものか、頭部に残っているのは片っ方の耳と綺麗な襟筋だけである。あとは髪毛と血の和え物みたようになったのが、線路の一側を十間ばかりの間に、ダラダラと引き散らされ....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
新政黨を結成し、正しき統制主義國家として獨立するのでなければ、國内の安定も世界平和えの寄與も到底望み得ざるものと確信する。 もしアメリカが日本を自由主義國家と....
食魔」より 著者:岡本かの子
き注ぐときには、教師は再び横柄で、無雑作で、冷淡な態度を採上げていた。 およそ和えものの和え方は、女の化粧と同じで、できるだけ生地の新鮮味を損わないようにしな....
蘆声」より 著者:幸田露伴
好いところを過ぎたからネ。 と自分は答えたが、まだ余っている餌を、いつもなら土に和えて投げ込むのだけれど、今日はこの児に遺そうかと思って、 餌が余っているが、....
猫車」より 著者:宮本百合子
、活動的な調子を張って、 「お縫さ、お縫さ」 と奥へ向って呼んだ。 「これ、晩に和えようじゃあるまいか、懸けといてつかあせ」 持って来たちさの籠をお縫にわたし....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
前。』 そうしてむこうではのべつ幕なしに、 『うな丼ワン!』 であり、 『白和え出来ますか。イエス! ツウ・プリイズ!』 なのだ。 このこんとんたる模型....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
なれや」は疑問で、「海人だからであろうか」という意になる。この歌はそれに感傷して和えられた歌である。自分は命を愛惜してこのように海浪に濡れつつ伊良虞島の玉藻を苅....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
めるようにしましょうね。 島田が、私の故郷のような感じになって、ときどきチサの和えものだの、新鮮な魚だのを思い出します。島田川の岸の景色も心にのこっている。お....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
事等見えおり候」とあった。 要するにミルの料理としては、三杯酢かあるいは酢味噌和えかが普通一般の食法であることが知られる。 文化元年(1804)出版、鳥飼洞....
食道楽」より 著者:村井弦斎
代りに南京豆、胡麻《ごま》を使う代りにも南京豆、胡麻|和《あ》えという所も南京豆和えという風《ふう》にしますが南京豆の方が胡桃よりも淡泊で或る場合には胡麻よりも....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
だバタばかりでありますが、蕎麦のできる時分にはその新芽を酸乳でまぶしたちょうど白和えのようなご馳走もありますので身体は至極健全でありました。陽暦の八月頃は蕎麦の....
食道楽」より 著者:村井弦斎
あるいは外の野菜でも挟みます。それから野菜ばかりのサラダになるとフランチソースで和えるお料理もあります。それは塩を小匙に軽く一杯、胡椒少しと砂糖を小匙半杯、その....
食道楽」より 著者:村井弦斎
るいは海老《えび》や魚が大層結構ですが一旦煮るか蒸すかして白ソースや玉子ソースで和えたものを詰めて今取った中身の蓋を載せて出しますと大層上品な御馳走になります」....
田螺」より 著者:北大路魯山人
価する。 次に味噌汁がある。たにしの味噌汁、これも理屈は合う。その次に木の芽|和えがある。白味噌に木の芽を入れ、すり合わしたものに、たにしを和える。これも関西....
東京で自慢の鮑」より 著者:北大路魯山人
いはあるが、生わたを味噌のようにすりつぶし、味付けして蒸し貝、生貝、いずれなりと和えて食う方法も、玄人はだしの料理として、家庭ならば自慢できるものである。いずれ....