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「和上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

和上の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
る。日本に名医ありといえども、お像を神に祀《まつ》られているのは、東大寺の鑑真大和上《がんじんだいわじょう》と、川越三喜だけだ、同じ藪《やぶ》でもこちとらとは、....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
衆のような近親感の強い純写生に基く諸作もあり、写生の極まるところ行信僧都や、鑑真和上のような肖像の神品となる。 奈良朝後期には唐招提寺や大安寺のような新様の形....
火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
しれぬ。 骨を除散することは、事実上我が古代には珍らしい事でなかったらしい。淳和上皇崩御の前、遺詔して御骨を砕いて粉となし、これを山中に散ずべく命じ給うた。こ....
本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
蔵とは大天地の間に蔵すと云う意味で、その方法は風葬と同一である。我国では畏くも淳和上皇が遺詔して、御骨を砕いて粉となし、これを山中に散ずるよう命じ給うた。この時....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いた身はいつまで、起そうともせず、じっと地に坐っていた。 そして、やがて、 「和上っ」 と、強く呼んだ。愚堂の眸を、きっと見上げたままにである。 「なにか」....
三国志」より 著者:吉川英治
ようにいうのだった。 「承知しました」 劉備は、勇気を示して答えた。 「けれど和上、あなたはどうしますか」 「わしかの」 「そうです。私たちを逃がしたと賊に知....
私本太平記」より 著者:吉川英治
来スル倭船モ、必ズココニテ酒壺ニ吉備酒ヲ満タシ、長キ船中ノ用ニ充ツ――とか。……和上、そのような美酒をわれらへひとつ馳走して給わるまいか」 「いとおやすいことに....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
暖味なものにして、奥歯に物の挟まったような感じを永く残さしめることは、かえって融和上不利益ではありますまいか、臭い物に蓋をするということも、時として必要な場合は....