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和合
「和合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
生に従順なる奴隷であり、沈黙と虚無の忍耐強い召使いであると思うようになった。常に
和合するかと思えば、また夫婦喧嘩をして、かれらは火花の如くに輝き、火花のごとくに....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
あった。 「ははあ、お火鉢の方は、先祖代々だけれど、――この蒲団は新規だな。床に
和合神の掛ものと。」 「その菊は――お手製の、ただ匁と……」 と、眦の切れた目....
「隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
恋の感情は別としても、家じゅう気をそろえて働けば互いに心持ちよく、いわゆる一家の
和合からわき起こる一種の愉快もまたはなはだ趣味の深いものである。 省作が片肌脱....
「発明小僧」より 著者:海野十三
て、一種の若返り法として用いるもよろしく、健康なるものには一層健康さを加えしめ、
和合の実をあげるによろし。 (本器の売価は一個金十五円也とし、その半分は国家へ税....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
果、これをさらに詳しく言えば、原因になるものと、援助するものと、この二つが協力、
和合してはじめて、結果を生じます。世の中にありとあらゆるもの何一つとして、この理....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
聴きください。 あなた方は無論御承知でしょうが、江戸時代の滑稽本に『八笑人』『
和合人』『七偏人』などというのがあります。そのなかの『
和合人』……滝亭鯉丈の作で....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
るのがこれまた慈悲の道である。酒は快楽を得るものである。その快楽を受けて互いに相
和合して、我人共にこの世界を安楽に暮すのがすなわち真実知恵の発現である。すなわち....
「博物誌」より 著者:岸田国士
と、彼らは怒って身をくねらす。しかし、お互いの間では、口論ひとつ起らない。彼らは
和合の声しか囁かないのである。 私は、彼らこそ自分の本当の家族でなければならぬ....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
分どもの運命を開こうとすることはきわめてよろしい。しかし融和とは、両者の間の融解
和合であります。単に一方のみの運動をもってしては、真の融和は求めがたい。たとえば....
「小ざかな干物の味」より 著者:北大路魯山人
点が、味をよくする最大原因となっているらしい。干ものの完成、これには気温と浜風の
和合がなにより肝心だ。 干ものは朝食に適するところから、熱海では朝食の膳の一部....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
国際的紛争を防がんと希望したるがごとく、経済論派は自由貿易主義をもって世界の一致
和合を謀らんと希望す。この理想は自由論派とやや同じきの姿ありといえども、経済論派....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
です。母もはいることの出来ないところでした。一つの仲介物があって、それが父と私を
和合させていたと云えましょうか。 私は父の机のところに行きました。この間少し気....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
…高名栄誉に達するの姿だ。……坤巽に竹林家を守り、乾艮に岡山屋敷に備う。これ陰陽
和合の証だ。……ひとつ間取りを見てやろう」 で、正雪は丘へ上った。 「ははあ、....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
うやつだ。ええと夫れから九八の間取、九は艮で金気を含み、八は坤で土性とあるから、
和合の相を現している。主屋と離なれ別棟があり、白虎造りを為している。楡と※は何だ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
お前を侍従長にする。これは容易な役ではない。
お前は宮中一切の職員の頭だ、好く
和合せぬと、
職員が己の役に立たぬ。主君にも、同僚にも、
誰にも気に入るようにし....