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和子
「和子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千代女」より 著者:太宰治
誠意を以《もっ》て言って下さっているのだし、こちらでも失礼にならないように、私が
和子を連れて行って、よく
和子の気持も説明して、おわびして来なければならないと思う....
「恥」より 著者:太宰治
た。どうして私の正体を捜し出す事が出来たのでしょう。そうです、本当に、私の名前は
和子です。そうして教授の娘で、二十三歳です。あざやかに素破抜《すっぱぬ》かれてし....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
女のよいか醜いかは自然にわかる」 悪少年 元和の初年である。都の東市に李
和子という悪少年があって、その父を努眼といった。
和子は残忍の性質で、常に狗や猫を....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
じや、社へ明日来てくれますか」 「伺います」 今、大朝《だいちょう》にいる恩田
和子女史も、この時の記者であった。五月頃であったであろうか、女房は婦人記者として....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
けいがん》は早くも梵天丸の其様子を衆人の批難するのを排して、イヤイヤ、末頼もしい
和子《わこ》様である、と云ったという。二本松義継の為に遽《にわか》に父の輝宗が攫....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
私はもと京の生れ、父は粟屋左兵衞と申して禁裡に仕えたものでございます。私の名は佐
和子、二十五|歳で現世を去りました。私の地上に居った頃は朝廷が南と北との二つに岐....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
上々の機嫌である。そこで、あたり前の紹介が行われた。 南原杉子。仁科六郎。蓬莱
和子。偶然、予期しなかったところに大きなつながりが生れてしまうことはよくあるもの....
「アンゴウ」より 著者:坂口安吾
たのよ。そのとき秋夫がお母さん手ブラで焼けだされちゃ困るだろうと言ったの。すると
和子が、そうよ、きっと乞食になって死んでしまうわ、ねえ、何か持ちだしてよ、と言っ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
七ツ)の三子をつれ、家令今村左伝(六二)同人妻カメ女(五五)と、ハツエ(二二)佐
和子(十七)という二名の女中をも供にしたがえて故郷九州に旅立ち、これも明十九日か....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
体が、ピチピチした――深々とした眼、小さい鼻、小さい唇の、生々とした新子の妹、美
和子である。 「何よう!」新子は、無愛想に、広い聡明な額のうすい細い眉をひそめて....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
崎湖處子、金子馬治、野々村戒三等の早稲田派は申すまでもないが、矢島楫子女史、大関
和子、三谷民子女史とも相識り、また基督教界の元老押川方義、植村正久、内村鑑三、松....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ウバイじゃないのです。彼らが結婚のよろこび中の人物に会見を申しこむのはタカツカサ
和子さんと平通サンぐらいのものだ。人間というものはゼイタクなもので、結婚式のオメ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
練された社交的な女性だ。高貴な感情の持主で、その点昨年暮正式に別れた先妻の徳川喜
和子などとは全然タイプが違う。私はそういう彼女に愛情を感じて接近したのである。し....
「四つの都」より 著者:織田作之助
え、と一寸待って下さい、あ、二十二番地でした、僕の間違いでした、二十二番地の矢野
和子さんです」 初枝「矢野
和子さん? その方をお訪ねになるのですの?」 庄平「え....
「深夜の客」より 著者:大倉燁子
変ったような人懐い態度で迎えた。 洋子は一目で、それが評判の美人、有松の養女美
和子だと分った。十七八位だろうか、凄いほどの美しさだが、何分にも青褪めてまるで病....