和学[語句情報] »
和学
「和学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和学の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
府の中心とする時代である。だれが言い出したとも知れないような流言が伝わって来る。
和学講談所(主として有職故実を調査する所)の塙次郎という学者はひそかに安藤対馬の....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
帰るのを待っておれと云われまして沢山の旅費まで頂きましたので、帰国|匆々当地の英
和学院の柔道師範を奉職していたのですが、正木先生が大学に来られるとすぐに辞職して....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
信者を多く持っていた。その日蓮宗が一九四七年には「永世平和運動」を提唱し、永世平
和学会を組織し、世界に向って一大平和会議を提唱するという計画を発表した。 日本....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
。月日はすぎて、暑中休暇が近づいた。するとここにめずらしい事件が起こった。 浦
和学生弁論会! 野球の試合ばかりが学生の興味でない。体力を養成するとともに知識....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
盲人のくせに、こういう高慢ちきなお喋りをやり出す者は、弁信法師か、しからずんば、
和学講談所の塙検校《はなわけんぎょう》のほかにあり得ないと思われるが、ただ、その....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
けの修養を積んだのである。歴代の歌集をば、読みもし写しもしたのみならず、いわゆる
和学の書で古典とも称すべきものは、ほとんど残りなく渉猟した。『曾我物語』や、『平....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
》られぬが、恩《おん》という字に和訓《わくん》のないことである。こういったなら、
和学者《わがくしゃ》のお叱《しか》りを受けて、こういう訓《よみ》がある、ああいう....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
ひ》浅《あさ》くして、もとより上士の文雅に及ぶべからず。 また下士の内に少しく
和学を研究し水戸《みと》の学流を悦《よろこ》ぶ者あれども、田舎《いなか》の
和学、....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
で、お囲場から択《え》りぬかれて西丸へ呼上げられた。……なんでも、上総で名のある
和学者の裔《すえ》だそうで……」 「……
和学と馬の尻尾。……これは、妙な取合せだ....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
ずから人の心を悦《よろこ》ばしめずいぶん調法なるものなれども、古来、世間の儒者・
和学者などの申すよう、さまであがめ貴《とうと》むべきものにあらず。古来、漢学者に....
「上野」より 著者:永井荷風
涯奈滞淫。」 屋代輪池は幕府の右筆にして著名の考証家屋代大郎である。清水泊※は
和学者村田春海の門人清水浜臣で、此二人はいずれも大田南畝と時を同じくした人である....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
訳の口調《くちょう》を以てせんとす。そもそも俳諧狂歌の類は江戸泰平の時を得て漢学
和学の両文学|渾然《こんぜん》として融化《ゆうか》咀嚼《そしゃく》せられたるの結....