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和尚
「和尚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和尚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
菜をぶら下げた裏庭に「水滸伝」中の人物と、――一丈青|扈三娘《こさんじょう》や花
和尚|魯智深《ろちしん》と格闘した。この情熱は三十年間、絶えず彼を支配しつづけた....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
川《よかわ》の僧都は、今|天《あめ》が下《した》に法誉無上《ほうよむじょう》の大
和尚《だいおしょう》と承わったが、この法師の眼から見れば、天上皇帝の照覧を昏《く....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
た。喜三郎はその夜《よ》、近くにある祥光院《しょうこういん》の門を敲《たた》いて
和尚《おしょう》に仏事を修して貰った。が、万一を慮《おもんぱか》って、左近の俗名....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
に年ごとに二百両の金を合力《ごうりょく》していた。最後に直之は武芸のほかにも大竜
和尚《だいりゅうおしょう》の会下《えか》に参じて一字不立《いちじふりゅう》の道を....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
た門番が、捨児《すてご》のあった事を知らせに来たそうです。すると仏前に向っていた
和尚《おしょう》は、ほとんど門番の方も振り返らずに、「そうか。ではこちらへ抱《だ....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
しゅうもんめいよ》の説教師で、六明寺《りくみんじ》の宗朝《しゅうちょう》という大
和尚《だいおしょう》であったそうな。
三
「今にもう一人ここへ来て寝るそうじ....
「春昼」より 著者:泉鏡花
時、どんな、男です。」 「丁ど貴下のような方で、」 呀? 茶釜でなく、這般文福
和尚、渋茶にあらぬ振舞の三十棒、思わず後に瞠若として、……唯苦笑するある而已……....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
水晶の数珠にございます。海に沈みまする覚悟につき、冥土に参る心得のため、檀那寺の
和尚が授けましたのでござります。 公子 冥土とは?……それこそ不埒だ。そして仇光....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
子が男の児なら、 京へ上ぼせて狂言させて、 寺へ上ぼせて手習させて、 寺の
和尚が、 道楽
和尚で、 高い縁から突落されて、 笄落し 小枕落し、) ....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
、燈があかあかとして、二三人居残った講中らしい影が映したが、御本尊の前にはこの雇
和尚ただ一人。もう腰衣ばかり袈裟もはずして、早やお扉を閉める処。この、しょびたれ....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
乗せて、長々と寝た人も見えました。 入口の片隅に、フト燈の暗い影に、背屈まった
和尚がござる! 鼠色の長頭巾、ト二尺ばかり頭を長う、肩にすんなりと垂を捌いて、墨....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
影もなく荒涼んだ乱塔場で偶然|知己になったので。それから――無住ではない、住職の
和尚は、斎稼ぎに出て留守だった――その寺へ伴われ、庫裡から、ここに准胝観世音の御....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
最初は娘の謂うごとく、若山を兄だと思っていた。 それ芸妓の兄さん、後家の後見、
和尚の姪にて候ものは、油断がならぬと知っていたが、花売の娘だから、本当の兄もある....
「我が宗教観」より 著者:淡島寒月
また禅は茶味禅味だといって、禅に凝った事もありました。或る時芝の青松寺へ行って、
和尚に対面して話の末、禅の大意を聞いたら、火箸をとって火鉢の灰を叩いて、パッと灰....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
酒やけの胸はだけで、大胡坐を掻いたのは藪の中の大入道。……納所どころか、当山の大
和尚。火鉢を引寄せ、脛の前へ、一升徳利を据えて、驚きましたなあ――茶碗酒です。 ....