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和尚さん
「和尚さん〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和尚さんの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い仏像について何かの秘密があるらしいと睨んだので、半七はたたみかけて訊いた。 「
和尚さんはここらの溝のなかに死んでいたんだそうだね」 「はい」 「そこにその仏像....
「春昼」より 著者:泉鏡花
しょうで。 一日晩方、極暑のみぎりでありました。浜の散歩から返ってござって、（
和尚さん、些と海へ行って御覧なさいませんか。綺麗な人がいますよ。） （ははあ、ど....
「火薬船」より 著者:海野十三
、ノーマ号の船員どもにさとられるから、竹見の後のためによろしくあるまい。日ごろ、
和尚さんのようにおちついている丸本水夫も、こうなっては、煙突のうえで、きゅうに目....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
をしかねると言うのです。猫を紙袋に入れて、ちょいとつけばニャンと鳴かせる、山寺の
和尚さんも、鼠には困った。あと、二度までも近在の寺に頼んだが、そのいずれからも返....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
お思いなさいます。懺悔だ、お目に掛けるものがある。」 「大変だ、大変だ。何だって
和尚さん、奴もそれまでになったんだ。気の毒だと思ってその女がくれたんだろうね、緋....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
も、すぐにも出掛けたい気が起った。黒塚の婆の納戸で、止むを得ない。 「――時に、
和尚さんは、まだなかなか帰りそうに見えないね。とすると、位牌も過去帳も分らない。....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
抜けよう。さ、あなたも目をつむって、観音様の前へおいでなさい。」 「――ある時、
和尚さんが、お寺へ紅白の切を、何ほどか寄進をして欲しいものじゃ、とおっしゃるんで....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
でいた。世の中の煩ささがなくて寺は涼しい。裏縁に引いた山清水に……西瓜は驕りだ、
和尚さん、小僧には内証らしく冷して置いた、紫陽花の影の映る、青い心太をつるつる突....
「雨」より 著者:織田作之助
会を今だ今だと心に叫んでいたが、そんな彼の肚を知ってか知らずにか、お君は長願寺の
和尚さんももう六十一の本卦ですなというつまらぬ話にも、くるりくるりと綺麗な眼玉を....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
いた。 二人掛りのが忽ち、片手に敗けて、出掛った船は、逆戻りをした。 「あっ、
和尚さん、お頼みだ。病人見舞に一足を争う処。臨終に間に合うか合わぬか、二人に取っ....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
刀を提げ立はだかったまま）『本願寺浄土真宗、本寺のものだ。山科より使いに来たと、
和尚さんへ取次いで下せえ』 法師二『言葉も知らぬ下司なおやじ奴。その上に刃なぞ抜....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
、違いますよ、私は見はいたしません。） （ええ、それでは。） （明神様の御像を、
和尚さんが抱いて出たのでございます。お慰みに、と云って、私は出はいたしません。明....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
囁くものもあった。 その晩、夜とぎがあった。晩の九時頃に、谷町五丁目の専念寺の
和尚さんがやって来た。相当年を取った
和尚さんであるが、立派な風采をした男である。....
「雨」より 著者:織田作之助
今だ／＼と心に叫んでいたが、そんな彼の腹の中を知ってか知らずか、お君は、長願寺の
和尚さんももう六十一ですなという彼のつまらぬ話にも、くるり／＼と大きな眼をまわし....
「むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
て逢いました時は、そんな山気のある人のようでもなく、至って柔和な、人の好さそうな
和尚さんでしたわ。でも、どういう理由か存じませんが、主人は伯父を好まなかったので....