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和戦
「和戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
備をして置いてからに」怪訝だというような表情である。 隅田のご前は笑ったが、「
和戦両様に備えたのさ。浮世は万事がこういかなければいけない」 「何も私だって争い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
奴もあるだろうが、尾張藩のある者から言わせると、西郷などは眼中にない、もとより、
和戦の交渉一から十まで尾張藩一箇の働きで、長州の吉川監物《きっかわけんもつ》に三....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
源氏物語の六倍、八犬伝の約三倍強の紙筆を費してなお且つ未完。量を以てすれば哀史、
和戦史も物の数ではないということになる。 起稿の時、著者青年二十有余歳、今年すで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、そのままそっくり受取れる。世が末になると、その二派はいつの時代にもあることだ。
和戦両様の派が対立して、内輪喧嘩を内攻する。支那の宋の世の滅びた時の朝廷の内外が....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
戻った。全く太平になった訳では無論なく、唯ちょっと猶予することになって、いよいよ
和戦いずれにか決せねばならぬという国家の一大事になっていたのであるが、太平に馴れ....
「学者安心論」より 著者:福沢諭吉
府に限りて人民の私《わたくし》に行うべからざる政は、裁判の政なり、兵馬の政なり、
和戦の政なり、租税(狭き字義にしたがいて)の政なり、この他わずかに数カ条にすぎず....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
色の濃くながれている話ではないか。 春宮秘戯図といえば、これは東京の話だが、昭
和戦前までいた坊主頭で寸詰まりの愛嬌のある顔をした春風亭柳丸という爺さん、売り物....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
新たとすることとして、ここではあくまで青春感傷の日の私を中心に大正大震以後から昭
和戦前までの落語界の人々について語ってみたいが、その頃東京の落語界には三世小さん....
「三国志」より 著者:吉川英治
州を跨有して、天下に臨まんか、初めて、曹操とも対立することができましょう。呉とも
和戦両様の構えで外交することが可能です。――さらに、竿頭一歩、漢室の復興という希....