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和文
「和文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和文の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
できなかった。それでも結局「修善寺野田屋支店」だろうということになったが、こんな
和文漢訳の問題が出ればどこの学校の受験者だって落第するにきまっている。
通信部....
「ろまん灯籠」より 著者:太宰治
好む。ときどきひとり部屋の中で、変装してみたりなどしている。語学の勉強と称して、
和文対訳のドイルのものを買って来て、
和文のところばかり読んでいる。きょうだい中で....
「愛と美について」より 著者:太宰治
好む。ときどきひとり部屋の中で、変装してみたりなどしている。語学の勉強と称して、
和文対訳のドイルのものを買って来て、
和文のところばかり読んでいる。きょうだい中で....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
った。――独りもだゆるの悲哀は美しきかな、君が思ひに泣かぬことはあらじ――わざと
和文調に書いて、末に、「この子もと罪のきづなのわなは知らず迷うて来しを捕はれの鳩....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
氏は大村の藩兵に加って奥羽から帰りだちというので、なかなかの元気で、誰かの書いた
和文のナポレオン伝を高声に読んでいたのが今も耳に残っている。また高知の雨宮真澄氏....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
層本気で暮さなければということの実質がここにあるのだと思うわけです。 ずっと昭
和文学史補遺のようなものを、年々まとめて書いておくことも大事であると考えて居りま....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て。文学というものの育つべき方向と、そこからの乖離の姿とをはっきり見て)やがて昭
和文学史としてまとめるのを楽しみにして居りますから。ああいう密度でずーっとかかれ....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
学び、法律なども一通り人の話を聞て合点する位の嗜《たしな》みはなくて叶わず。遊芸
和文|三十一文字《みそひともじ》などの勉強を以て女子唯一の教育と思うは大なる間違....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
画等の稽古は、家計の許す限り等閑にす可らず。但し今の世間に女学と言えば、専ら古き
和文を学び三十一文字《みそひともじ》の歌を詠じて能事《のうじ》終《おわ》るとする....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ぞと、芝居めいた振舞にも出でない。そこにも好感が持たれる。殊にこの『正法眼蔵』は
和文で物してある。われわれに取っては漢文を誤読するような過をせずに済む。それが先....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
がないと思って、どちらともとれるような返事をしておいた。 天城は、ファイルから
和文と英文の契約書を二通とりだすと、英文のほうを手もとにとめ、邦文タイプで打った....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
是は追々新聞広告に見え候通り、当月十五日|迄に願書|御出被下たく、右科中に英語、
和文、音楽(○是は西洋ピヤノより舞踏まであり)、日本の琴も間にあり。右学ばせ候は....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
》みて清新なる趣味を欠ける和歌の到底俳句を利するに足らざりしや必せり。 当時の
和文なるものは多く擬古文の類にして見るべきなかりしも、擬古ということはあるいは蕪....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
世界がどのように移り変わろうと一生を平和主義者で通すにちがいありません。日本は平
和文化国家になったと宣言しました。けれども、まだどこか戦災を受けなかった地方には....
「紫式部」より 著者:長谷川時雨
行文が目の前に現われて来たのだと思う。 一葉女史は、もとより和歌の畑から出て、
和文を多く読んだのであるから、よく、源氏物語の妙味に通じていたと思って差支えはな....