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和歌
「和歌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和歌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
とは一心に、岩殿詣でを続け出した。それも岩殿を熊野《くまの》になぞらえ、あの浦は
和歌浦《わかのうら》、この坂は蕪坂《かぶらざか》なぞと、一々名をつけてやるのじゃ....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
も彼の獄中生活などに興味を持たずにはいられなかった。 「夏目さんの『行人』の中に
和歌の浦へ行った男と女とがとうとう飯を食う気にならずに膳を下げさせるところがある....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
が大きな作用をして、敵の食糧難に同情して塩を贈った武将の心事となり、更に戦の間に
和歌のやりとりをしたり、あるいは那須の与一の扇の的となった。こうなると戦やらスポ....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
像する映画「小島の春」は癩の解決などということよりも小川正子さんのしろうとくさい
和歌のほうに多くの関心を示しているかのようである。 癩のような、人生の大問題を....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
読んでいった。「昭和十×年五月十五日午後五時三十分。第四師団司令部発第四〇二号。
和歌山県|潮岬南方百キロの海上に駐在せる防空監視哨の報告によれば、米軍に属する重....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
爆弾投下もうつされていると。 十二月二十一日 ◯今暁四時、熊野沖に大地震あり、
和歌山、高知、徳島、被害甚だし。東京ではゆるやかな水平動永くつづきたり。 十二....
「春昼」より 著者:泉鏡花
跡。 「そう承れば恥入る次第で、恥を申さねば分らんでありますが、うたゝ寐の、この
和歌でござる、」 「その歌が、」 とこなたも膝の進むを覚えず。 「ええ、御覧な....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
一つであろう。 二十五年前には文学は一つの遊戯と見られていた。しかも漢詩漢文や
和歌国文は士太夫の慰みであるが、小説戯曲の如きは町人遊冶郎の道楽であって、士人の....
「大脳手術」より 著者:海野十三
はぎくりとして、笑いを引込めた。そして硬い顔になっていった。 「事実、迎春館主の
和歌宮鈍千木氏の技倆は大したもんだ。
和歌宮鈍千木氏は……」 「そのワカミヤ、ドン....
「妖怪学」より 著者:井上円了
はなはだしきを感じ、ブドウ酒一杯を傾けたることを夢みたりという。 明治二十年、
和歌山県久保某氏より報知せる書中に、左の一事あり。久保氏自ら曰く、「一夕、夢中に....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
はなはだしきを感じ、ブドウ酒一杯を傾けたることを夢みたりという。 ○明治二十年、
和歌山県、久保某氏より報知せる書中に、左の一事あり。久保氏自ら曰く、「一夕、夢中....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
その第一回は美妙の裸蝴蝶で大分前受けがしたが、第二回の『於母影』は珠玉を満盛した
和歌漢詩新体韻文の聚宝盆で、口先きの変った、丁度|果実の盛籠を見るような色彩美と....
「西航日録」より 著者:井上円了
に映じて、銀色を反射するありさまは、実に筆紙のよく尽くすところにあらず。河口氏、
和歌をもってその一斑を模して曰く、 喜麻拉亜の虎が岡なる朝ぼらけひかる雲間に雪山....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
栄をなし、天下のいかなる首都も肩を並べることはできない。) 別に五絶一首および
和歌一首あり。 車塵遮烟。 (車のあげる塵は日光をさえぎり、石炭の排気は青空をと....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
日本の戦争は主として国内の戦争であり、かつまた民族性が大きな力をなして戦の内に
和歌のやりとりとなったり、或いは那須与一の扇の的となったりして、戦やらスポーツや....