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「和殿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

和殿の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白くれない」より 著者:夢野久作
奈美殿となん呼べる今年十六の女性なりしが、御家老の家柄にして屈指の大身なる藤倉大和殿夫婦を仲人に立て、娘御の両親も承知の旨答へ来りし体、何とやらむ先方より話を進....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
藩公から翁に御用召があったので、何事かと思って御館へ罷出たところ御月番家老黒田大和殿から御褒美があった。すなわち「利春事、家業の心掛よろしく、別して芸道丈夫であ....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
府の吏員を夷といえるなり。 長門本『平家物語』に、 義盛が申しけるは、如何に和殿は何処へとてましますぞ、屋島の城は追落して焼き払ひたるぞ。大臣殿は生捕られ、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、ほかにお願いもある。さは案じるな、右馬介」言いすてて、彼はすぐ奥へ入った。 「和殿の六波羅泊りも、はや二十日余りだの。洛中洛外の見物も、まずは、あらましという....
私本太平記」より 著者:吉川英治
はもっともだ。まことの生命は、財宝などで生きがいを覚えられるものではない。まして和殿のごとく、生れながら財宝の中にあれば、なおのこと」 俊基は、彼の悩みを愛す....
私本太平記」より 著者:吉川英治
やら敵の人数などつきとめてまいったのだ。さるに、なおまだ何を」 「それはよいが、和殿がいないここ数日のまに、いやな雲行きが飽浦の空に見え出したのだ。気味悪い雲行....
私本太平記」より 著者:吉川英治
装って共に立ち騒ぎ出したものだった。 すぐ続々と知らせが来る。 「火災は丘の名和殿です」 「十棟の籾倉から物ノ具倉、母屋もはや炎でございまする」 「なお不審な....
私本太平記」より 著者:吉川英治
人間が立っていた。小六には俄に思い出せなかったが、介にはすぐわかった。 「おっ。和殿はあのときの刺客、桐山の小六だな」 「貴公は」 「一色右馬介」 「はて」 「....