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和泉式部
「和泉式部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和泉式部の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道祖問答」より 著者:芥川竜之介
でん》の経机を照らしている。耳にはいるのは几帳《きちょう》の向うに横になっている
和泉式部《いずみしきぶ》の寝息であろう。春の夜の曹司《ぞうし》はただしんかんと更....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
あれば、晩飯の御馳走になることもあった。 「今日は××さんに御飯御馳走になって、
和泉式部の話聞いて来たわ。」 葉子は聞いて来たことを、また庸三に話して聞かせる....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
を「人の恋路を邪魔する鳥は犬に食われて死ぬがよい」とドド繰《く》ったものじゃ。『
和泉式部家集』五、鶏の声にはかられて急ぎ出でてにくかりつれば殺しつとて羽根に文を....
「文学上の復古的提唱に対して」より 著者:宮本百合子
度にも進歩的な意味での社会性を余り持たなかったため、例えば、保田与重郎氏が、先頃
和泉式部論をかいて、藤岡博士の
和泉式部観に反対し、結局は筆者自身、このよさが分ら....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
化の面から考察が進められなければなるまいと思う。アカデミックな国文学者の著になる
和泉式部の研究を土台として、一躍情熱の女詩人与謝野晶子への讚美となることの腑に落....
「女性の歴史」より 著者:宮本百合子
人は隷属せず行われたようでも現実には矢張り男の好きこのみで愛され、また捨てられ、
和泉式部のような恋愛生活の積極的な行動力をもつ女性でも、つまるところは受けみの情....
「若い婦人のための書棚」より 著者:宮本百合子
ろうかと思われる。 日本文学が、万葉集時代、源氏、枕草子その他の王朝文学から「
和泉式部日記」「更級日記」「十六夜日記」の母としての女性、徳川時代の「女大学」の....
「戦争はわたしたちからすべてを奪う」より 著者:宮本百合子
崇拝に導いて、「桂冠詩人としての日本武尊だの、万葉の歌人たち、或いは恋愛の女詩人
和泉式部の再発見という風に進んだ。日本の文学は、そのように古典を学んだことで、却....
「連環記」より 著者:幸田露伴
右衛門は少しも然様いうところの無い、至極円満性、普通性の人で、放肆な気味合の強い
和泉式部や、神経質過ぎる右大将道綱の母などとは選を異にしていた。これはずっと後の....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ものである。こういう肉声をさながら聴き得るようなものは、平安朝になるともう無い。
和泉式部がどうの、小野小町がどうのと云っても、もう間接な機智の歌になってしまって....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ょくしか》』に載っている。……梨壺の五歌仙といって、赤染衛門《あかぞめえもん》、
和泉式部《いずみしきぶ》、紫式部《むらさきしきぶ》、伊勢大輔《いせのおおすけ》な....
「作画について」より 著者:上村松園
勾当内侍を視る」「頼政賜菖蒲前」「軽女悲惜別」「重衡朗詠」また小野小町、紫式部、
和泉式部、衣通姫などの宮中人物、上※、女房等々、歴史のなかから画材を選んだ作画も....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
「照る月のなかなる物の大弓《おおゆみ》はあぞちにたちて的《まと》にあたらず」また
和泉式部《いずみしきぶ》が「南無仏の御舎利《みしゃり》を出《いだ》す七《なな》つ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
一五 殷富門院大輔 一五 ┌×貫之 一四┐ │×
和泉式部 一四│ │ 西行 一四│ └ 式子内親王 ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
の高さに伴のうて、人が幾分か近づきやすくなっただけかと思う。以前『御伽草子』の「
和泉式部」を読んで、「昔
和泉式部といふ名高き遊女ありけり」とあるのに、私などは喫....