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和漢
「和漢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和漢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
、何よりも堪えがたい、落莫《らくばく》たる孤独の情をもたらした。彼は彼の尊敬する
和漢の天才の前には、常に謙遜《けんそん》であることを忘れるものではない。が、それ....
「死後」より 著者:芥川竜之介
、説教因縁除睡鈔《せっきょういんねんじょすいしょう》と言う本を読んでいた。これは
和漢|天竺《てんじく》の話を享保頃の坊さんの集めた八巻ものの随筆である。しかし面....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
には「説教、毎月十六日」と云う、古い札《ふだ》が下《さが》っていますが、――時々
和漢の故事を引いて、親子の恩愛を忘れぬ事が、即ち仏恩をも報ずる所以《ゆえん》だ、....
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
返ったように叫んだ。 「至極じゃ。至極じゃ。蘭書の絵図と、寸分の違いもござらぬ。
和漢千載の諸説は、みな取るに足らぬ妄説と定《さだ》まり申した。医術はもはやオラン....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
町に在った。父は夏以外ふだんの職業として反物のたとう紙やペーパアを引受けていた。
和漢文の素養のある上に、ちょっと英語を習った。それでアドレスや請求文を書いて、父....
「食魔」より 著者:岡本かの子
だか判らなかった。しかし嗜求する虫の性質はほぼ判った。 鼈四郎は、献立の定慣や
和漢洋の種別に関係なく、夫人のこの虫に向って満足さす料理の仕方をした。ああ、その....
「芥川の事ども」より 著者:菊池寛
委すとして、僕などでも次のことは言えると思う。彼のごとき高い教養と秀れた趣味と、
和漢洋の学問を備えた作家は、今後絶無であろう。古き
和漢の伝統および趣味と欧州の学....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
釈せしむる事が珍らしくないが、自ら群書を渉猟する事が出来なくなってからも相変らず
和漢の故事を列べ立てるのは得意の羅大経や『瑯※代酔篇』が口を衝いて出づるので、そ....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
、嘉永年間、米国の軍艦が渡来して彗星が現れたということがあります。これは、ひとり
和漢のみならず、西洋においても多々ある話です。ローマのカエサルの死したとき、およ....
「露伴の出世咄」より 著者:内田魯庵
れる鉄のように喰入って巻を釈く事が出来ず、とうとう徹宵して竟に読終ってしまった。
和漢の稗史野乗を何万巻となく読破した翁ではあるが、これほど我を忘れて夢中になった....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
の起原と名称とについて定説がないと同様に、これまでほとんど確かな説がない。正徳の
和漢三才図会には、「凡そ物の大なる者を馬と云ひ、小なる者を雛といふ。此の戯は皆小....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
Roman Catholic Church(ローマン・カトリック・チャーチ)
和漢訳名 羅馬教、旧教、あるいは加特力教 一、ギリシア宗の名称 本宗原名 ....
「狐」より 著者:岡本かの子
こういう生活で満足しとるのか。佗しそうだな。 ――割合いに楽しいのだ。 ――当時
和漢洋の学者、青木昆陽先生の高弟で、天文暦法の実測にかけては、西川正休、武部彦四....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の文字的詩歌に定着すると同時に、伝統の詩歌となった。ことに和魂漢才というように、
和漢ということが宮廷ではっきりと相対立する観念として意識されたことは、漢詩に対す....
「「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
「穢多」の文字はもとより単に発音をあらわす為の借字で、「※嚢抄」の著者や、後の「
和漢三才図会」の著者等の考えた様に、その文字に穢れ多き故という様な意義があるもの....