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「和漢洋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

和漢洋の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
食魔」より 著者:岡本かの子
だか判らなかった。しかし嗜求する虫の性質はほぼ判った。 鼈四郎は、献立の定慣や和漢洋の種別に関係なく、夫人のこの虫に向って満足さす料理の仕方をした。ああ、その....
芥川の事ども」より 著者:菊池寛
委すとして、僕などでも次のことは言えると思う。彼のごとき高い教養と秀れた趣味と、和漢洋の学問を備えた作家は、今後絶無であろう。古き和漢の伝統および趣味と欧州の学....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
酒、まずその平べったい一本を取って、主膳の前にお絹が置き並べたので、酒と聞いて、和漢洋のいずれを問わず、主膳の気がやわらぎました。 「なに、これが毛唐《けとう》....
楊先生」より 著者:豊島与志雄
「なに、大したことはありません。書斎の仕事ほど疲れはしませんよ。」 書斎には、和漢洋の書籍が夥しく並んでいる。その中に彼は埋まるようにして、種々雑多なものを読....
赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
一 江川太郎左衛門、名は英竜、号は坦庵、字は九淵世々韮山の代官であって、高島秋帆の門に入り火術の蘊奥を極わめた英傑、和漢洋の学に秀で、多くの門弟を取り立てたが、中に二人の弟子が有って出藍の誉を謳わ....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
いたような顔をしたが、 「ナニ大和節斎殿とな? これはこれはさようでござったか。和漢洋の学に通じ、本草学の研究においては一流の学者と申すこと、噂に承わっておりま....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
五つの春を迎えている。 三人の男世帯へ夜が来た。 夕餉《ゆうげ》を済ますと、和漢洋の書籍が所狭く積んである奥の一間で、玄鶯院は新坊を寝かしにかかる。 「坊や....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
えに世帯も学問なり、帳合いも学問なり、時勢を察するもまた学問なり。なんぞ必ずしも和漢洋の書を読むのみをもって学問と言うの理あらんや。 この書の表題は『学問のす....
」より 著者:岡本かの子
こういう生活で満足しとるのか。佗しそうだな。 ――割合いに楽しいのだ。 ――当時和漢洋の学者、青木昆陽先生の高弟で、天文暦法の実測にかけては、西川正休、武部彦四....