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「和熟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

和熟の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
社交をも助け、平生頼みたりし用談も祭日に方《かた》つき、麁闊《そかつ》なりし輩も和熟親睦せしなり。只今のごとく産土神が往復山道一里|乃至《ないし》五里、はなはだ....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
郎を領袖としている男名取らは、先ず師匠の怒が解けて、師匠と勝四郎との交が昔の如き和熟を見るに至るまでは、盟約書に調印することは出来ぬといった。この時勝久は病める....
五重塔」より 著者:幸田露伴
は互いにつまらぬこと、まんざら敵同士でもないに身勝手ばかりは我も云わぬ、つまりは和熟した決定のところが欲しいゆえに、我欲は充分折って摧いて思案を凝らして来たもの....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
の中に加えられている。生粉の調理法は二通りある。その一つは直接に熱湯を注ぎかけて和熟せしめるもの、三河の北部でカシアゲコと謂い、越後の中蒲原あたりでコシモチとい....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
も参列して、風俗の歌舞を奏したり、お祭に招かれて、御馳走を受けたりする位で、早く和熟して、次第に里人と区別のないものになってしまいましたが、たまに後世に遺ったも....