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「和臭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

和臭の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
自然を意地悪く歪《ゆが》んで見ている。けだし茂吉は国産品のキュービストで、一種の和臭ニヒリストである。 第十一章 詩に於ける逆説精神 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
目すべきものではない、慷慨家であって、学者として見ては違う、その文章も、漢詩も、和臭の豊かなところが、すなわち山陽の山陽たる所以《ゆえん》であって、彼は漢詩の糟....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
分のものはもちろん素臭紛々たるものだが、いわゆる玄人《くろうと》のものといえども和臭紛々――壁隠しにしてさえいい気はしない。ましてお手本なんぞ論外である。 本....
丸の内」より 著者:高浜虚子
た。この有楽座というのは、その頃はまだ珍しい純洋式の建築であった。どこを探しても和臭というものはなかったが、独りこの勘亭流の字だけに従来の芝居の名残をとどめてい....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
されて目の前に見る心地す。 蕪村とは天王寺|蕪《かぶら》の村ということならん、和臭を帯びたる号なれども、字面《じづら》はさすがに雅致ありて漢語として見られぬに....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
人の製作として評価して見なくてはならぬ。ある専門家の説によると、この時代の漢文は和臭が少なく、立派なものだとのことであった。これはいわゆる日本的なものの現われて....