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和訳
「和訳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和訳の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
深く御哀憐、すぐれて甘《うまし》くまします「びるぜん、さんたまりや」様――
――
和訳「けれんど」――
「どうです、これは。」
田代《たしろ》君はこう云いな....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
ましてね、読んでごらんなさいといって本を一冊くれました。それがね、そのころ初めて
和訳になったマタイ伝――この聖書の初めにありますのでした。少し読みかけて見たので....
「読書法」より 著者:戸坂潤
文学部編)。 (一九三五年・清和書店版・八十銭) 3 シュッキング著 金子
和訳『文学と趣味』 (L. L. Schucking の『文学的趣味形成の社会....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
この書を読むが如き有様であった。故にこの書は最も広く行われ、この書を註釈しまたは
和訳した「
和訳万国公法」「万国公法訳義」などの書も広く行われ、また開成所でも丁※....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
経験はプラグマチズムの主唱者であるゼームスの pure experience の
和訳である。そのゼームスが自己の認識論の立脚点をプラグマチズムと名づけたのはピア....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
人が日本語によってこの種の表現をしようとすれば、いかにしても支那音の漢語を借り、
和訳された漢文口調でする外はない。純粋の大和言葉を使った日には、平板的にだらだら....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
の先生とはいうものの、この朝井先生は猛烈な国粋主義者であった、ある日生徒は英語の
和訳を左から右へ横に書いた。それを見て先生は烈火のごとくおこった。 「きみらは夷....
「鳶と柿と鶏」より 著者:豊島与志雄
村はいい加滅相槌をうっていた。考えてみると、吉村自身、ちょっと外国文学を日本語に
和訳したことがあるのだった。それはよいとして、彼女はまた李の方に尋ねかけたのであ....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
パイとおっしゃると、つまり、間者ですな」 などと、てれかくしに古風な言葉に英文
和訳したが、このへんが渉外部長のあさましいところ。しかし怨みをふくんでランランた....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
で唄の調子を取りながら暫く立止まっている。 つい先頃まで流行して居たはやり唄が
和訳されてもう町の童の唇に上っている。なんて早い日本だろう。それよりかもさきほど....
「数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
同氏からさらに寄せられた書状は、私も無感覚に読むことが出来ないのであった。試みに
和訳してみよう。 ……私ども支那語日本語に通ぜざる者には、貴下の前著『和漢数学....
「翻訳遅疑の説」より 著者:神西清
伸びがして、必ずしも原文の凝縮を再現しているとは言いがたいが、それはとにかくこの
和訳のみじめさを見て頂きたい。一、二の語の言い換え、また全体として妙に時代がかっ....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
下さいまし。「百合の谷」は読みおわりました。私はあなたに親しみを感ずるうれしさに
和訳のほうを読みました。あなたの訳は訳したものとは思われないほどに、フリューシヒ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
場の辺際より、ギョクポ・ペブという奇態な大声が聞えました。
これはチベット語で
和訳しますと、早くお越しなさいということで、一体この今の言葉は誰人が誰に話しかけ....