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和順
「和順〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和順の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
。日に妙楽を受け、禅定《ぜんじょう》に遊ぶ事三禅の天人のごとく常に慈心ありて恭敬
和順し一切殺生せず。ただ飲食便利衰老の煩を免るる能わず。香美の稲ありて一度|種《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がよく、淡彩がよく、点がよく、劃がよい――ことにその線の勁健《けいけん》にして、
和順なる味といったら、本当の精進料理を噛《か》みしめる味で、狩野家の嫡流として鍛....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
下げ果てたる挙動にして、男女に拘わらず斯《かか》る不徳は許す可らず。人間たる者は
和順、貞信、人情深くして心静なる可し。誠に申分なき教訓にして左こそありたきことな....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
《ちょっかん》、諷諫《ふうかん》の二つの法あり。知らずんばあるべからず。その心|
和順《わじゅん》にて義理明らかなる人ならば直諫《ちょっかん》すべし。直諫とは過《....
「魔都」より 著者:久生十蘭
え、袴の膝に握り拳を置いてゆったりと床柱に凭れている。山の手の隠居とも見える春風
和順の人体だが、何となく底力のある隙のない構えである。道灌山は穏やかに唇を綻ばし....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
まち》、東どなりは道路をへだてて石町《こくちょう》……。どちらの空を見ても、清朗
和順《せいろうわじゅん》の気がただよっているのに、金座の上だけに、なにやら悪湿《....