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和魂
「和魂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和魂の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
また第一次欧州大戦中に、戦争持久の原因は西洋人の精神力の薄弱に基づくもので大
和魂をもってせば即戦即決が可能であるという勇ましい議論も盛んでありましたが、真相....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
を下げる力のある者は、救護班に参加しろ! ――こうして、第一回の空襲によって大
和魂を取戻した市民たちは、眼の寄るところへ玉の比喩で、だんだんと集り、義勇隊を組....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
海老名弾正の態度は、ことごとく僕のこの信仰を裏切った。海老名弾正の国家主義的、大
和魂的キリスト教が、僕の目にはっきりと映って来た。戦勝祈祷会をやる。軍歌のような....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
び出した。雷のような声である。 「……先祖を崇め尊ぶのは決して悪いことではない。
和魂荒魂を尊うのも、決して悪いことではない。しかしそれだけでは不満足だ! そんな....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
人の中には、よくない思想を抱いている奴があるかも知れない、それにも気を配って、大
和魂を持っている吾々がそんな奴に赤化されては、勿論、いけない。そんなことがあって....
「天馬」より 著者:金史良
のような固陋《ころう》な思想からぬけ出て、東亜の新事態を確認し、そしてひとえに大
和魂の洗礼を受けることなんだ。それがため僕は人から気違いとまで云われながらも、大....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
見れば何でもない。戦闘員にも非戦闘員にも同じく、神武天皇御東征当時からの崇高な大
和魂が、今日もまだ宿っていたことがわかった。狼狽したり、悲鳴をあげたり、浅ましい....
「空襲警報」より 著者:海野十三
だ。 「智者は惑わず、勇者は恐れず」という格言がある。意味なくあわてるのでは、大
和魂を持っているとはいえない。旗男のはらはきまった。 「僕、食べますッ!」 「姉....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
立する事があります。 先ず以上その大略の事は申したつもりであります。 大
和魂の衰弱 私自身の経験から云うと、私達ちの学生時代は、自分等の作品を先生の宅....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
詰めもいい、しかしその外にも大事なものがある」紋太夫は昂然と云う。「他でもない大
和魂よ」 「大
和魂? 珍らしい言葉だな。俺にとっては初耳だ。ひとつ説明を願おうか....
「秘伝の名訳」より 著者:岸田国士
こそ、ボーマルシエが辰野博士にのり移り、両者の舌を一枚に重ね、作者の洋才と訳者の
和魂とがにぎやかにもつれ合つて封建末期の快男児フイガロ貧雅郎の一大活劇を語り聴か....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
」かしこく世にすぐれていなければ、問題になりません。「なお才をもととしてこそ、大
和魂の世に用いらるるかたも強う侍らめ」です。分りますか? 青年 はあ………(右へ....
「作画について」より 著者:上村松園
降るあめりかに袖はぬらさじ という辞世の一首を残して、自害した日本女性の大
和魂を示した気概ある女性であります。 当時アメリカ人やイギリス人と言えば幕府の....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
てくるので、和歌は宮廷の文字的詩歌に定着すると同時に、伝統の詩歌となった。ことに
和魂漢才というように、和漢ということが宮廷ではっきりと相対立する観念として意識さ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の中にますます発達さして行きたいと思います。 ここに至って昔、日本で使われた「
和魂漢才」とか「|温新」とかいう言葉が観られます。西洋の言葉では「新保守主義」と....