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咳き込む
「咳き込む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
咳き込むの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
っても、人物を描き添えないというほどな泉石好きだった。 主人は夜が更けて、客が
咳き込むのを聞いた。 「きっとそこらに唾を吐き散らしているかも知れない。」 そ....
「蝕眠譜」より 著者:蘭郁二郎
どんなわけなんだ一体、はじめからいってくれ給え……』 『うん……』 黒住は軽く
咳き込むと、すぐ続けた。 『実は、いま人間は眠らないでも、いいという実験をしてる....
「越後獅子」より 著者:羽志主水
し早目に出掛けよう。 隣りの婆さん、此寒さに当てられて、間断《ひっきり》無しに
咳き込むのが、壁越しに聞える。今朝の話では、筋向うの、嬰児《あかんぼ》も、気管支....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
っていた。 雀は、いつか兼好にもよく馴れていた。 命松丸がカユ碗を下において
咳き込むと、雀は、彼の肩から兼好の肩へピラと移って、餌をネダるような媚態を作る。....