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「咽頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

咽頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二人の友」より 著者:森鴎外
るに過ぎなかった。 それから四五年の後に私は突然F君の訃音《ふいん》に接した。咽頭《いんとう》の癌腫《がんしゅ》のために急に亡《な》くなったと云うことである。....
食魔」より 著者:岡本かの子
出した。病友は朦々として眠っているのか覚めているのか判らない場合が多い。けれども咽頭奥で呟くような声がしているので鼈四郎が耳を近付けてみると、唄を唄っているのだ....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
藤枝のところに着いた時は、丁度、かかりつけの医師が来ていて、何か薬をしきりと彼の咽頭部に塗つてやつているところだつた。 「先生に、しやべるのと煙草を喫うのはいか....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
部の皮の厚さを押えこころみている……と思ううちに、新しいメスをキラリと取上げて、咽頭の処をブスリと一突き……乳の間から鳩尾腹部へと截り進んで、臍の処を左へ半廻転....
超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
り前でして……鼻の穴の一番前に鼻毛がありまして、その奥に粘膜があります。それから咽頭を通って空気を吸込みますので、その間に色々な黴菌や、塵埃が、鼻毛や粘膜に引っ....
国境」より 著者:黒島伝治
黒竜江にはところどころ結氷を破って、底から上ってくる河水を溜め、荷馬車を引く、咽頭が乾いた馬に水をのませるのを商売とする支那人が現れた。いくら渇を覚えても、氷....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
度以上に上昇し、そのまま稽留し、口内炎を起こし、歯齦潰瘍ができ、後それは壊死し、咽頭義膜、潰瘍性扁桃腺炎を惹起し、飲食不能となる。皮膚に点々小豆色の溢血斑を生ず....