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哀歓
「哀歓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
哀歓の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「初恋」より 著者:矢崎嵯峨の舎
自分が十四歳になるまでに絶えて覚えないほどな楽しみであッた、と思ッた。しかし悲喜
哀歓は実にこの手の裏表も同じこと、歓喜の後には必ず悲しみが控えているが世の中の習....
「法然行伝」より 著者:中里介山
で別時念仏を始め、六時礼讃ということを勤めた。それは定まれる節や拍子もなく、各々
哀歓悲喜の音曲をなし、珍しくもまた人の心をうつものが多かったから、聴衆も多く集ま....
「澪標」より 著者:外村繁
とができないのも、また止むを得ないことであろう。 私はこの布が、所有者の肉体の
哀歓、いずれを包んでいるかは、知る由もない。しかし包んでいるものも、包まれている....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
裳も、田楽女の白粉顔も、かえって夢幻を鮮らかにし、われひと共にひとしい時代の抱く
哀歓と、それが求める救いの滑稽とを、一種の妖気のように醸していた。 ――東より ....