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品不足
「品不足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
品不足の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
だ。何せ、結核療養の病院に、健康道場などという名前をつけて、戦争中の食料不足や薬
品不足に対処して、特殊な闘病法を発明し、たくさんの入院患者を激励して来た人なのだ....
「広場」より 著者:宮本百合子
〇年代の終りから三〇年にかけて経験した二十四時間は、食物でも紙でも衣類でもひどく
品不足で、キャベジの四分の一塊りのために朝子はたくさんの道のりを歩き、長く列につ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。八十八円七十銭(一本)の由。それが二本かえた。夏迄大丈夫とのことです。なかなか
品不足ですから。それに買うための証明書のようなものの扱いかたも一々警察(経済検察....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
云っていました。箇人関係は倍というのは耳にのこって居ります、カンづめ等随分ね上り
品不足。
倉知の紀《タダシ》がかえりました。あの男は三年ぶりです。暮の二十日す....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
イモをたべました。パンもきょうは二ヵ月ぶりで買えるかもしれません。果物のたかさと
品不足はひどくて、バナナなんてそれだけは買えないのよ。バナナが三本ぐらいにあとリ....
「米」より 著者:犬田卯
きこんだ。ところでその肥料だが――化成のみならず魚糟配合のようなものでも、今年は
品不足で(日支事変のための原料不足に加えて製造能力の低下のためだという)価額が倍....
「鴻ノ巣女房」より 著者:矢田津世子
いてあった。ぎんはそれを自分の部屋の壁に貼って、朝晩ながめくらした。 輸入物の
品不足で「あたりや」が小僧を廃し店を閉めるほどの不況に追い込まれた頃、一時ぎんも....