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「品数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

品数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ぐ》だな。それでは勝手にするがいい。俺はもう盗難告訴を書いてやらんから」 「私も品数《しなかず》を教えて上げません。告訴はあなたが御自分でなさるんですから、私は....
」より 著者:岡本かの子
方へ傾け、硝子箱の中に入っている材料を物憂そうに点検する。 「ほう。今日はだいぶ品数があるな」 と云ってともよの運んで来た茶を受け取る。 「カンパチが脂がのっ....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
家では家什整理のため、四月上旬東京美術倶楽部で書画骨董の売立入札を催すはずで、出品数は三百点、大変の前景気だそうだ。呼物の主なものとして、虚堂墨蹟、馬麟寒山拾得....
軍用鼠」より 著者:海野十三
……となんだ一匹多いぞ。二十一匹居る」 「ああその一匹は員数外です。途中で死ぬと品数が揃わなくなるから、一匹加えてあるんです」 「員数外は許さん。もしも二十一匹....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
べることが出来、要所を観賞し得る便宜があることかとも思う。 何しろ最近はその出品数の増加とともに、小品の陶酔に飽き足らず、大いに画業の本格を究めようとする風潮....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
下〆帯りゅうの単物血に染み居候まゝ打棄有之候間此段御訴申上候 右盗取られ候金高品数|左之通りに御座候 一金二千円 内訳金千円十円札、金千円五円札○一金三百円内....
厄年と etc.」より 著者:寺田寅彦
もしれない。 過去の旅嚢から取り出される品物にはほとんど限りがない。これだけの品数を一度に容れ得る「鍋」を自分は持っているだろうか。鍋はあるとした上でも、これ....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
苦笑せざるを得なかった。 売るものはつきた。もうこれも売ってしまったのだから。品数が減ってゆく度に、そう云いながら、三度の食事はあたり前にとれる状態を保持する....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
の声は調子が脱れた。「どうしてそんなに早く売切れたのだ!」 「あれは友達の物で、品数もあんまり多くは無いのですが、少しばかり分けてやったんです」 「そんなことを....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
る文士の商法も亦可であろう。俗世の人情で小説を書くのも持って生れた才能で、人生は品数の多いのを幸とすべきだろう。オレは一皿で満足だというアマノジャクは、片隅で晩....
人生案内」より 著者:坂口安吾
の先生方にも変化をつけてハッキリしたのや勇敢なのやメソメソしたのや叱りたがるのや品数を取りそろえる。この先生はどうも男では面白くないようだ。人生もろもろの悩みに....
わが妻の記」より 著者:伊丹万作
いる間中、晩飯のこしらえばかりやつていたのである。しかし、いつのまにか、だんだん品数が減つて、子供の世話に追われるころには「今日は沢庵だけよ」などということにな....
黄金の腕環」より 著者:押川春浪
と云いつつ、隠袋から鍵を取出して其箱を開けば、中から出て来たのは、金銀宝玉の装飾品数十種、いずれも眩きばかりの珍品である。 一番目の娘も二番目の娘も、森林を探....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
すね。天皇も皇太子も殺されているね。王子もそれから天皇位を狙う重臣も、いろいろと品数多く、蝦夷入鹿の父子よりもよッぽど高貴の筈の人たちが実にムザンに実に大量に殺....
富士屋ホテル」より 著者:古川緑波
めにも言った通り、戦後の、而も、ランチのメニュウなのだ。 昔の富士屋は、もっと品数が多かったし、ディナーのメニュウともなれば、更に豊富だったに違いない。 で....