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「品目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

品目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
机上の書類を取上げ、 「D十五号の遺留品を、僚艦が現場附近において収容した。その品目がここに書出してある。ゆっくり見給え」 とホーテンスたちへ会釈《えしゃく》....
人間灰」より 著者:海野十三
れは何という不気味な建物だったろう。本署の台帳によってみると、この空気工場の営業品目は、液体空気、酸素ガス、ネオンガス外数種、それに気球ということであったが、そ....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
四年程前|巴里警察本部から移牒のありましたのは。大公の死後に、手ずから書かれた備品目録の中から、カライクの宝冠と皇帝の侍従長トドロイッチから贈られたこの置洋燈が....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
呉れないのであります。(証拠物略) 因藤裁判長殿は神楽坂から支倉喜平事件証拠金品目録として送って来てある所の其の書信を庄司に一々示した上、此の書信の前後のもの....
」より 著者:徳田秋声
には、お今が拵えた料理が二、三品並んでいた。浅井は、この夏期の講習で、大分料理の品目の多くなったらしいお今の手際を、物珍しそうに眺めながら、もうちびちび酒を始め....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
ので、その後は見向いてもみなかった。 けれども、牢にはいってみて、差入れ許可の品目の中に葡萄酒とビールの名がはいっているのを見出して、怠屈まぎれにそのどっちか....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
すが、その大金はお預りしますまい。その代り品物の何と何とを持って行かれるか、その品目を書いた借用証を一札入れていって下せえ。小山さんもそういわっしゃるだ」 臼....
怪星ガン」より 著者:海野十三
ん美しく飾りたてられてあり、商品は豊富であった。料理店が店頭にかかげてある料理の品目も、おなじみなものばかりだった。だが、三根夫は、ついにかわったことを発見した....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
の袖に記して覚えのまま、潮に乗って、颯と読流しました。はて、何から申した事やら、品目の多い処へ、数々ゆえに。ええええ、真鯛大小八千枚。 侍女一 鰤、鮪ともに二万....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
・石油・綿糸(これが先の総理大臣の呼称と同じことで、実を書くと秘密が知れるから、品目の名はデタラメ)を買って、これがX国の莫大なモウケをなしている。そこでZはX....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
く、小僧の欠乏よりせん方なく彼らの一人を採用して見るに、初めその店の事情に疎く、品目さえもまだ呑込むこと能わざるうちは、以前から雇われている一三四歳の小僧の配下....
人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
眠れればよろしいのだ。ところが酒の味が鼻についてイヤでたまらないから、いつも酒の品目を変えて鼻につかない工夫をしてもダメ。ついには酒席を変え、方々へとびだしての....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
円か二十円、最大の豪華な皿や鍋でも三十円ぐらいのものだろう。安いッたッて、料理の品目はなんでも出来らア。タイのチリ鍋でもアンコウ鍋でも鳥ナベビフテキ何でもあらア....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
務署員の悪質きわまる行為から起っているのは疑う余地がない。表戸のガラスを差押えの品目に加え、それをはずしにかかるとは呆れ果てたことである。殴ったの殴らぬよりも、....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
の欲望に抵抗することができなかった。掠奪は相当なものだった。一つの思いがけもない品目は――僧正ゼロオム・オゾリウスの厖大な蔵書であって、その値うちは測りしれない....