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「品行方正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

品行方正の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
手紙」より 著者:芥川竜之介
業したばかりらしいのです。が、何でも夫になる人は煙草ものまなければ酒ものまない、品行方正の紳士でなければならないと言っていると云うことです。 「僕等は皆落第です....
」より 著者:ゴーゴリニコライ
にした、老婆だの、手代だの、門番だのといった連中が多勢立っていた。その書付には、品行方正なる馭者、雇われたしというのもあれば、一八一四年パリより購入、まだ新品同....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
きと浮かれたつ客寄せの太鼓です。――荻生徂徠《おぎゅうそらい》がいったことには、品行方正な者が、あの客寄せの太鼓を聞くと、バカ来い、バカ来い、というふうに響くの....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ですけれども、わが捕物名人のむっつり右門ばかりは、あいもかわらずじれったいほどな品行方正さでしたから、一刻千金もなんのその、ひとり寝をさせるには気のもめる、あの....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
き、金助にはさっぱり要領の得ぬことだった。ただ、薄地某の友人の軽部村彦という男が品行方正で、大変評判の良い、血統の正しい男であるということだけが朧気にわかった。....
婦系図」より 著者:泉鏡花
た験はない。蓋しせざるにあらず能わざるなりでも何でも、道徳は堅固で通る。於爰乎、品行方正、御媒妁人でも食って行かれる…… 二十四 道学先生の、そ....
獄中記」より 著者:大杉栄
は生れて一度もしたことのない、そして女房と腕押しをしてもいつも負けるくらいの実に品行方正な意気地なしなのだ。 奥さんも御一緒 それから、これは本年の夏、一週....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
だわ、だんだん好きになって、時間をお金をむだにして、いけない子になるんでしょう。品行方正でいてほしいわ。」 「男は、品をおとさなければ、ときどきおもしろい遊びを....
」より 著者:織田作之助
き、金助にはさっぱり要領の得ぬことだった。ただ、蒲地某の友人の軽部村彦という男が品行方正で、大変評判のいい血統の正しい男であるということだけが朧げにわかった。 ....
帝銀事件を論ず」より 著者:坂口安吾
よりも、人間の自覚が完全に欠如している。首相が行い正しいクリスチャンであるとか、品行方正であるとか、そんなことは、とるに足らぬ。品行不良でもかまわないから、人間....
貞操問答」より 著者:菊池寛
わいい苦笑をつづけた後、 「兄は、とてもいい兄ですの。温良で、物分りがよくって、品行方正で……自分の肉親の兄をほめるのはおかしいけれど……」と、路子はしばらくは....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
テリーとして追うて行こうとするようになった。 修業式の賞品授与式の時に、大てい品行方正、学業優等、勤勉超衆とくっついてるのだが、私のだけはいきなり学業優等きり....
鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
の地位を占めていること、夏夫さんには奥さんも子供もあること、また本人の浅井秋夫も品行方正で、これまで悪い噂もなかったこと、それらは十分に念を入れて調査した上で、....
夜光虫」より 著者:織田作之助
。 伊部は二十五歳で医学博士になったくらいの秀才で、酒も煙草も飲まぬ、いわゆる品行方正の男だったし、勤務先の阪大病院でもまず相当な給料を貰っていたから、高利貸....
」より 著者:織田作之助
り要領を得なかったが、たゞ軽部という男が天王寺第三小学校で大変評判の良い教師で、品行方正だという事だけが朧げに分った。その軽部は、それから三日後、宗右衛門町の友....