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品隲
「品隲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
品隲の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「父」より 著者:芥川竜之介
ぱい》である。その自ら「己《おれ》」と称する連中の口から、旅行の予想、生徒同志の
品隲《ひんしつ》、教員の悪評などが盛んに出た。
「泉はちゃくいぜ、あいつは教員用....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
分の門下生を推挙する必要があった。今は居士の大を為すために、公平に厳密に門下生を
品隲する必要があった。 こういう事をいうとそれは居士の人格を傷ける議論だという....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
常識的なものと考えなければならない。人物や事物の善し悪しを論じる所謂批判・批評・
品隲のようなものを除外するならば、クリティシズムは嗤うべきスコラ用語となる。日常....
「読書法」より 著者:戸坂潤
東朝』紙上でこういう意味のことを書いたことがある(次項を見よ)。著作翻訳其の他を
品隲するに際しては、その人の之までの業績全体が持っている社会的功績の程から批評さ....
「文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
於て、一種の「科学的」評論であった。心理的・社会的・論理的・な法則によって作品を
品隲《ひんしつ》するものは、また他種の「科学的」評論である。批評の科学性を要求し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
様が嫉妬心を起したのも、この人としては珍しくありません。ことに行成《こうぜい》を
品隲《ひんしつ》し、世尊寺をあげつらうほどの娘ですから、女にしてこれだけの文字が....
「作物の批評」より 著者:夏目漱石
来の文学を生む。生まれたものは同じ訳には行かぬ。同じ訳に行かぬものを、同じ法則で
品隲《ひんしつ》せんとするのは舟を刻んで剣を求むるの類《たぐい》である。過去を綜....
「中味と形式」より 著者:夏目漱石
あるが、どんな動物を見ても要するにこれは牛かい馬かい牛馬一点張りですべて四つ足を
品隲《ひんしつ》されては大分無理ができる。門外漢というものはこの無理に気がつかな....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
とく変化する。吾輩の眼玉はただ小さくなったり大きくなったりするばかりだが、人間の
品隲《ひんしつ》とくると真逆《まっさ》かさまにひっくり返る。ひっくり返っても差《....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
、廻転蚊取器《マワストカートル》なんていう恍《とぼ》けたものも発明する。 「物類
品隲《ぶつるいひんしつ》」というむずかしい博物の本を著わす一方、「放屁論《ほうひ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
あったと『一話一言』で読んだ。北尾辰宣の筆ならんてふ異体の百人一首に、十種の男を
品隲《ひんしつ》して白を第六等に※《お》き、リチャード・バートンはアラビア人が小....