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「品類〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

品類の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
伸子」より 著者:宮本百合子
行ってくれたりする者は佃しかなかった。伸子は彼に電話をかけた。 佃は間もなく薬品類の包みを抱えて現れた。彼は伸子を助け自分の立場を理解しているものの自信を以て....
旅愁」より 著者:横光利一
れた囚人のように見え、灯を消されたショウウィンドウのハンドバッグや化粧品などの商品類も、手錠を嵌められて俯向いている女に似ていた。矢代は変れば変るものだと思い鉄....
ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
機の音響をピンの山の上、砂糖菓子の丘へあおりつけた。さじ、ナイフ、紅茶こし、化粧品類、手帳鉛筆その他文房具および装身具。その表紙では赤い寝室でピストルをもった男....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
先ほど発せられた空襲警報により、ケリーは、倉庫にしまってある火をひきやすい薬品類にもしものことがあってはと思い、勇敢にもひとりで見まわりにでかけたのであった....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の――なおその上に、一揆共が退散の時に置逃げをした大釜だの、鍋だの、食い雑用の雑品類、みんな胆吹御殿で引取りの上、勝手に使用いたしてよろしい、つまりお下げ渡しと....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ぶら町を見物する。 夜。競売市へ行く。共産党が宮廷や富豪の邸から担ぎ出した貴重品類を、革命十年後のこんにちまだ小出しにしてこうして売っているのだ。個人が頼んで....
露西亜の実生活」より 著者:宮本百合子
えないと云う)ものの考え方がすっかり変えられている。学校は食事も勉強に必要な学用品類をも文部省から支給されている、子供は勉強に必要なものは学校へ行けば有る。昨日....
野ざらし」より 著者:豊島与志雄
いのだ!」 昌作は殆んど絶望的にそう呟いて、清楚とも云えるほど上品な趣味で化粧品類が並べてある店の方をちらりと見やりながら、柳容堂の薄暗い階段を上って行った。....
白塔の歌」より 著者:豊島与志雄
取扱う商売をしていたという説もあります。其の後、彼女は相当の資産を所有して、骨董品類の店を経営していましたが、その店が実は方福山から委託されたものだとか、或は貰....
血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
らない。他人の家へ忍び込んで、発生させる事は容易ではない。仮りにそれらの装置や薬品類を持込んだとして、密閉された部屋へ送ることは困難だ。少量で有効にする為には、....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
―燐光を放す怪獣を――何の贋物だと思ったかね?」 「恐らく犬か狼へ、燐光を放す薬品類を塗ったものだと思いました」 「犬か狼かいずれ直きに彼奴の正体は解るだろう。....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ヨリ云フト云フ」と出ている。 小野蘭山の『本草綱目啓蒙』馬蓼イヌタデの条下に「品類多シ野生シテ辛味ナク食用ニ堪ザル者ヲ皆イヌタデ或ハ河原タデト呼ミナ馬蓼ナリ」....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
レの種類を総称するような名ともなっていれど、その中で特にスミレというのは、スミレ品類中一等優品で、濃紫色《のうししょく》の花を開く無茎性叢生種《むけいせいそうせ....
徳育如何」より 著者:福沢諭吉
るいは空気の力に迫られたるものというも可なり。ただに方言のみならず、衣服、飲食の品類より、家屋・庭園・装飾・玩弄の物にいたるまでも、一時一世の流行にほかなるを得....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
この大きな背嚢《ルックザック》は、探鉱《プロスペクチング》と分析に必要な器械や薬品類だけが詰め込まれ、生活に必要なものはこっけいなほど無視されていた。――一枚の....