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哈
「哈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
哈の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
病人の側で田辺の弘とも一緒に成った。岸本の親戚《しんせき》でここに集らない者は、
哈爾賓《ハルビン》の方に行っている輝子の夫、台湾の民助兄、大阪の愛子などであった....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、日もようやく暮れかかって来た。見ると、渓を隔てた向う岸に人の影がある。もしや瑪
哈沁(この地方でいう追剥ぎである)ではないかと疑って、草むらに身をひそめて窺うと....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
。此処で先の臨海君順和君の二王子を虜にした。まだそれで満足しなかったと見えて兀良
哈征伐をやって居る。兀良
哈は今の間島地方に住んで居る種族で、朝鮮人その勇猛を恐れ....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
と、保安隊士を等分に呶鳴りつけていた。 どす黒い俥夫は、煙草屋の主人が喜捨した
哈達門(紙巻の名称)を一本ぬいてくわえさした。デボチンは、それを噛んではき出して....
「運命」より 著者:幸田露伴
年、著す所|西遊勝覧詩あり、後の好事の者の喜び読むところとなる。タメルランの後の
哈里(Hali)雄志無し、使を安に伴わしめ方物を貢す。六年、白龍庵|災あり、程済....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
を囲んで、余作君片山君夫婦と話す。余作君は父翁の業を嗣いで医者となり、日露戦後|
哈爾賓で開業して居たが、此頃は牧場分担の為め呼ばれて父翁の許に帰って居る。片山君....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
と思っていた処、翌日の六月十二日の北平からの通信によると、今度は問題は一転して察
哈爾(チャハル)省に向ったというのである。河北省の悪玉であった于学忠が退いて安堵....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
南京豆の皮を吹く砂まじりの風。 水菓子屋の灯り。 午前十二時十分発。 「
哈爾賓まで」 万国寝台車の一夜。巴里に本社のあるワゴンリイのくるまだ。まるで宮....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
全だ。それでは、どこがいいだろうかな? 湖南も戦争だ。大連はやはり家賃が高い。察
哈爾、吉林、黒竜江は――、馬賊が出るというし、こいつもいけない!……」そこで、い....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
あるのであろう。セミパラチンスクで二泊した。これからは陸路を行くのである。塔爾巴
哈台までの行程にはただ禿げ山があるばかりだ。一望百里の高原は波状をなしてつづいて....
「鯰」より 著者:佐藤垢石
はないか。 日本の鯰は、鼻下に二本髭を蓄えているだけであるけれど、北満洲の齋々
哈爾の北を流れる嫩江には、三本髭の鯰がいる。一本は顎の下に長く生えているのである....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
通訳官の多くは二葉亭の薫陶を受けたものであった。 二葉亭独特の実業論・女郎屋論・
哈爾賓の生活及び奇禍 が、二葉亭は長く語学校の椅子に安んずる事が出来なかった。....
「国境」より 著者:黒島伝治
絹の靴下や、エナメル塗った踵の高い靴や、――そういう嵩ばらずに金目になる品々が、
哈爾賓から河航汽船に積まれて、松花江を下り、ラホスースから、今度は黒竜江を遡って....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
の底から呼んでます。 どうせ、くらやみ、北の海、 おおいおおいで夜もふける。 薩
哈嗹州ピレオ 北方二里 アレキサンドロフスク 北方約三十里 海岸の白木の角標に....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ったとき、特に御挨拶があった。大正十四年秋、シベリヤ経由でドイツから帰国の途中、
哈爾賓で国柱会の同志に無理に公開演説に引出された。席上で「大震災により破壊した東....