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員数
「員数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
員数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「軍用鮫」より 著者:海野十三
巌頭に立って、波立つ水面を、じっと見つめているのだった。 「どうもまだ、これでは
員数が不足だ。もうあと、少なくとも三千頭は集めたいものじゃ。さっそく政府に請求し....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
っさきに名乗りをあげた。 「なんだ、少年がここに残りたいのか。よろしい。正吉君は
員数外だ。希望なら残ってよろしい」 マルモ隊長は笑いながら、正吉の希望をいれた....
「火薬船」より 著者:海野十三
倉庫へ、陸揚の貨物をはこんでいた。残っていたのは、後片附けと見張りのノーマ号の船
員数名だけだった。 船長ノルマンは、倉庫の入口を自らぴたりととじると、大きな錠....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
見いたしました。川上機関大尉の衣服箱を検査しましたところ、軍帽も服も靴も、すべて
員数が揃っております。つまり服装は全部ここに揃っているのであります。機関大尉は素....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
まあまあ我慢して文句を控えた。そして籠の近くに赭い大きな顔を近づけた。 「オイ、
員数は?」 「
員数は皆で二十匹です」 「二十匹だって。一イ二ウ三イ……となんだ一....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
目ざす吉原、全盛の北の廓へ討入るのに、錣の数ではないけれども、十枚で八銭だから、
員数およそ四百枚、袂、懐中、こいつは持てない。辻俥の蹴込へ、ドンと積んで、山塞の....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
別裁判所長、総組合長などです。そこで、この最高幹部会で、取捨選択して、すっかり定
員数の候補者を決めてしまって、その全体を、最後に、いっぱん一千万人の投票に問うの....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
転車が多すぎる時は敬して遠ざかり、よそへ行くことができる。この自転車数と館内の人
員数との比率は一定していて、狂ったことがなかったのである。 せんだって「ローマ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
の村此方の村と集まりに出かけて、ずいぶん熱心に説きまわった。また禁酒会を起し、会
員数十名に上り、自分がその会長になった。これには内村鑑三先生や山室軍平氏なども応....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
出来たが、それは滅法に高い。ある日、私の留守中に税務官吏が来て、家内に売上高と店
員数を訊ねた。当時の習慣として何処の店でも売上高と店
員数との申し立てはだいたい半....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
、すこぶる無謀であるのは自明の理であるし、現にその救命具も引揚げ後調べると、数が
員数どおり揃っていたのです。 ですから私たちは、ただただ怖ろしい現実に唖然とな....
「公開書架(Open-shelf-system)につきて」より 著者:佐野友三郎
図書館なりと称せらる。同館長ジョン・トムソン氏かつていわく、余は公開すべき図書の
員数に何等の制限なきことを断言するに※。見るべし、書架の公開は、読衆にも、管理者....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
の多かったことは美術協会に次いでの功績であったことと思います。 同会は現在の会
員数は八百名以上であります。....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
忘れて帰国したのを喜兵衛は大切に保管して、翌年再び上府した時、財布の縞柄から金の
員数まで一々細かに尋ねた後に返した。これが縁となって、正直と才気と綿密を見込まれ....
「断食芸人」より 著者:カフカフランツ
分の神経の過敏さを傷つけないため、彼は契約書の条項は全然見なかった。 いつでも
員数の出入りが平均し、補充がついていく無数の人間や動物や道具類をもつ大きなサーカ....