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哥
「哥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
哥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ので、これが煮焼、拭掃除、万端世話をするのであるが、通例なら学僕と云う処、粋な兄
哥で、鼻唄を唱えばと云っても学問をするのでない。以前早瀬氏が東京で或学校に講師だ....
「海異記」より 著者:泉鏡花
情があるんだろう。」 熟と見られて独で頷き、 「だって、男は誰でもそうだぜ。兄
哥だってそういわあ。船で暴風雨に濡れてもな、屋根代の要らねえ内で、姉さんやお浜ッ....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
した、細面の、瞼に窶は見えるけれども、目の清らかな、眉の濃い、二十八九の人品な兄
哥である。 「へへへへ、いや、どうもな、」 と亭主は前へ出て、揉手をしながら、....
「女客」より 著者:泉鏡花
火鉢を圧えたのである。 「私はまた私で、何です、なまじ薄髯の生えた意気地のない兄
哥がついているから起って、相応にどうにか遣繰って行かれるだろう、と思うから、食物....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
しい、汚れた縞の単衣ものに、綟綟れの三尺で、頬被りした、ずんぐり肥った赤ら顔の兄
哥が一人、のっそり腕組をして交る…… 二人ばかり、十二三、四五ぐらいな、子守の....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
た半纏着は、その実町内の若いもの、下塗の欣八と云う。これはまた学問をしなそうな兄
哥が、二七講の景気づけに、縁日の夜は縁起を祝って、御堂|一室処で、三宝を据えて、....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
のでない。松魚だ、鯛だ。烏賊でも構わぬ。生麦の鰺、佳品である。 魚友は意気な兄
哥で、お来さんが少し思召しがあるほどの男だが、鳶のように魚の腹を握まねばならない....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
所の内に居ると頭痛がすると言い出して、地方の客の宿泊をことごとく断った。神田の兄
哥、深川の親方が本郷へ来て旅籠を取る数ではないから、家業はそれっきりである上に、....
「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:井原西鶴
ら此の男の耳の根にある見えるか見えないかほどのできもののきずを見つけていやがり和
哥山の祖母の所へ逃げて行くと家にも置かれないので或る屋敷の腰元にやった。そうする....
「薬」より 著者:井上紅梅
あいつが虎の頭を掻いたから堪らない。たちまちポカポカと二つほど頂戴したぜ」 「義
哥は棒使いの名人だ。二つも食ったら参っちまうぜ」 壁際の駝背がハシャギ出した。....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
金銀では買えないな。二十三か、ああ、おいらは五になる。作者|夥間の、しかも兄
哥が、このしみったれじゃあ、あの亭主にさぞ肩身が狭かろう、と三和土へ入ると、根岸....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
えじゃありませんか。 何だって意固地な奴等、放火盗賊、ちょッくらもち、掏摸の兄
哥、三枚目のゆすりの肩を持つんでしょう。 どうです、おかみさん、そういった奴で....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
しをも訪いとむらいたまえと、舌を掉って語ったというのである。――嘘ばっかり。大小
哥哥、宿場女郎の髪の香、肌ざわりなど大話をしていたればこそ、そんなものが顕われた....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
はなかったと思うが、お恥かしい、)と、はたで何と勧めても、額から汗を流して、(兄
哥を頼みましょう、お迎え申して、)という事だったのを、近常さんが、ちゃんと、……....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
一、クエーカー宗 本宗原名 Quaker(クエーカー) 和漢訳名 圭
哥児宗 一、プレスビテリアン宗 本宗原名 Presbyterian(プレス....