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「哲人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

哲人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
りません。孔子《こうし》、孟子《もうし》、荘子《そうし》、――そのほか支那からは哲人たちが、何人もこの国へ渡って来ました。しかも当時はこの国が、まだ生まれたばか....
梓川の上流」より 著者:小島烏水
来る心地のするのは、晶明、透徹のその水、自分にあっては聖書にも見えない創造の水、哲人の喉頭にも迸《ほとばし》らない深思の水、この水を描いて見よう。 ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
き材料の厳選を行う。思想に増して純粋な材料を、私達人間は考えつくことが出来ない。哲人又は信仰の人などといわれる人は――若しそれがまがいものでなかったなら――ここ....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
ナの教科書に、客に茶を供するの礼は老子の高弟|関尹(一八)に始まり、函谷関で「老哲人」にまず一|碗の金色の仙薬をささげたと書いてある。道教の徒がつとにこの飲料を....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
い茎の上に首を傾けて上品に薫っている。その直後にデカルトの石膏像が立ってる。この哲人はもっともらしい顔をして今にも Cogito ergo sum といい出しそ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
福と進歩とに、貢献すべく心懸けて居る、まことの人物、まことの神の子である。又真の哲人とは、知識の為めに知識を愛する、これも亦まことの人物、まことの神の子である。....
梟雄」より 著者:坂口安吾
鋭敏そうな才子。しかし絵の中からぬけでたような好男子で、いわゆる白皙の容貌。詩人哲人然たる清潔さが漂っている。学識は南陽房の兄貴分だという。妙椿は一目見て惚れこ....
女性の諸問題」より 著者:倉田百三
はもっと高尚なことで、すなわち傷をくくることで社会の進歩に奉仕するといった有名な哲人がある。この人間の文化の傷を繃帯するということが、一般的にいって、婦人の天職....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
へ曲るのが、赤蜻蛉と斉しく本能の天使の翼である。根岸へ入っては自然に背く、という哲人であったんですから、つい近間へも寄らずにいました。 郷里――秋田から微禄し....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
。が、酔もさめ行く、面の色とともに澄切った瞳すずしく、深く思情を沈めた裡に、高き哲人の風格がある。 ここは渠について言うべき機会らしい。小山夏吉は工人にして、....
式部小路」より 著者:泉鏡花
私の口でいっちゃ似合いませんが、死を決すれば如神で、名僧のごとく、知識のごとく、哲人のごとし。女とてかわりはない、おのずから浮世の塵を払って、この仙境にしばらく....
贋物」より 著者:葛西善蔵
行く。それがまたまじめで、健康で、生活とか人生とかいうことの意味を深く弁えている哲人のようにも、彼には思われたりした。そしてこの春福島駅で小僧を救った――時の感....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
が君にないなら、己はもう駄目だ。 己の希望の影はもう消えてしまった。 一体自然か哲人かがこれまでに 何か霊薬のようなものを一つ位見出さなかったのか。 メ....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
た。 「私を帝国主義のように言う人があるが、それは大きな誤解であって、私は勉めて哲人政治を実行せんと努力したものであります。私は今日の種類のデモクラシーは多数政....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ポレオンが宗教を解していたら、あんな末路にはならなかったろう」と書いている西洋の哲人もあります。なるほどそうかも知れません。 人力以上にして、しかも、私たちに....