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哲学者
「哲学者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
哲学者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
やはり追いかけられたのです。のみならず二三度はつかまったのです。ただマッグという
哲学者だけは(これはあのトックという詩人の隣にいる河童です。)一度もつかまったこ....
「路上」より 著者:芥川竜之介
L教授が、黒い鞄を小脇に抱えて、のそのそ外からはいって来てしまった。
L教授は
哲学者と云うよりも、むしろ実業家らしい風采を備えていた。それがその日のように、流....
「少年」より 著者:芥川竜之介
わからないことのわかる道理はない。彼はその後《ご》数箇月の間、ちょうどひとかどの
哲学者のように死と云う問題を考えつづけた。死は不可解そのものである。殺された蟻は....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
すれば、全京劇の価値を否定したい。」しかし是等の京劇は少くとも甚だ哲学的である。
哲学者胡適氏はこの価値の前に多少氏の雷霆《らいてい》の怒を和げる訣《わけ》には行....
「二つの道」より 著者:有島武郎
うちにいつかこのことに気がついて、驚いてその道を一つにすべき術《すべ》を考えた。
哲学者と言うな、すべての人がそのことを考えたのだ。みずから得たとして他を笑った喜....
「星座」より 著者:有島武郎
熟視して、また原稿紙に向った。清逸は白石は徳川時代における傑出《けっしゅつ》した
哲学者であり、また人間であると思った。儒学《じゅがく》最盛期《さいせいき》の荻生....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
る)、氏の言葉の中に「現代において哲学とか芸術とかにかかわりを持ち、ことに自分が
哲学者であるとか、芸術家であるとかいうことに誇りをさえ持っている人に対しては自分....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ある凄き日の光に、水底のその悪竜の影に憧るる面色した時、隼の力の容貌は、かえって
哲学者のごときものであった。 英臣は苔蒸せる石の動かざるごとく緘黙した。 一....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
かしておくことが出来ない。私は私の生命を考えてばかりはいない。確かに知っている。
哲学者が知っているように知っているのではないかも知れない。又深い生活の冒険者が知....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
教/列子の見方/孔子の教え ※ 泰西の科学は特権僧侶階級の私有物/ギリシアの自然
哲学者たち/タレース、アナキシメネス、アナキシマンドロス、ピタゴラス派/ヘラクリ....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
く罪を犯すか、悪人もとより罪を犯すに相違ないが善人もまた多く罪を犯すものだ。君は
哲学者であるから、こういう問題は考えているだろう。 ある場合においては善人かえ....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
協力者の群れは傲然として巷を行き、歌は唄われ、噴水や女は玉のごとくに笑い、酔える
哲学者が大道に演説すれば、素面の男は微笑をうかべて聴き、馬の蹄は石の鋪道を蹴立て....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
うまでもない。それ丈けそう言った人格は尊い。友よ、落ついた、熱心な、そして誠実な
哲学者の心を以て心とせよ。又慈悲深く、寛厚にして、常に救いの手をさしのべんとする....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
)Gassiot. カント(人)Kant. 一七二四―一八〇四。ドイツ人、有名の
哲学者。 ガーネット(人)Garnett. ガリレオ(人)Galileo. 一五....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
を得れば正見となる。政治家は政治に保守と改進の両主義あることを知らざるべからず、
哲学者は哲学に理論と実際の二学派あることを知らざるべからず。その一を取りて他を捨....