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「唐冠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

唐冠の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小田原陣」より 著者:菊池寛
みえ、『多聞院日記』に「東国御陣立とて、万方震動なり」とある。 作り髭を付け、唐冠の甲を著け、金札緋威の鎧に朱塗の重籐の弓を握り、威儀堂々と馬に乗って洛中を打....
十二支考」より 著者:南方熊楠
山紀談』に、勇士中村新兵衛、平生敵に識れ渡りいた猩々緋《しょうじょうひ》の羽織と唐冠の兜《かぶと》を人に与えて後《のち》戦いに臨み、敵多く殺したが、これまで彼の....
十二支考」より 著者:南方熊楠
これを槍中村と号し武者の棟梁とす。羽織は猩々緋《しょうじょうひ》、※《かぶと》は唐冠|金纓《きんえい》なり。敵これを見て、すわや例の猩々緋よ、唐冠よとていまだ戦....
」より 著者:菊池寛
戦場において、水ぎわ立ったはなやかさを示していた。火のような猩々緋の服折を着て、唐冠|纓金の兜をかぶった彼の姿は、敵味方の間に、輝くばかりのあざやかさをもってい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
んむり》をかぶっている。その冠も、天神様や荒神様のかぶるような冠ではなく、世に「唐冠《とうかん》」として知られている、中央に直立した一葉があって、両翼が左と右に....