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唐国
「唐国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
唐国の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
方を睨《ね》めまわして、
「過てるを知って憚《はばか》る事勿《ことなか》れとは、
唐国《からくに》の聖人も申された。一旦、仏菩薩の妖魔たる事を知られたら、※々《そ....
「五月の朝の花」より 著者:岡本かの子
かけらのスイートピー。 くじゃくの彩羽の紋所ばかり抜いて並べたパンジー。 毛
唐国の花だとさげすみながら、人は何と争って五月の花壇の真中に何よりも大切にこの宝....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
駮駒《ぶちこま》をいえり、これ神代より馬あり、二条良基の『嵯峨野物語』に、馬は昔
唐国より渡りし時、耳の獣という、すべて稀なりしかば、帝王の御気色よき大臣公卿のほ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
も去らず。これを来すこと必《ひっ》すべき故、果然と名づくと『本草綱目』に見え、『
唐国史補』には楽羊《がくよう》や史牟《しぼう》が立身のために子甥《しせい》を殺し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
せん、たとい一時の権勢はありましても、長く人気を保てるはずはないのに、あの人は大
唐国の王座をふまえて少しもゆるがさず、好きなという好きな男は無条件に自分の性慾の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
見ることができない、というよりも、太古以来絶えて存在を許されていない種類の動物、
唐国《からくに》の虎という獣に似たやつが一頭、まっしぐらに門の中からおどり出した....
「源氏物語」より 著者:紫式部
。大江殿という所は荒廃していて松だけが昔の名残《なごり》のものらしく立っていた。
唐国《からくに》に名を残しける人よりもゆくへ知られぬ家居《いへゐ》をやせん ....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
な叢林を形成してしまったのだ。……まるで、もうここはあの国の幽邃境だ。……深遠な
唐国の空気がそのままに漂っているではないか。……何と云う神秘な静寂だろう。僕は今....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
あり、それを「呉」として呼称する例であったからである。されば孝徳天皇白雉五年に、
唐国に使いして多くの文書宝物を得て帰った吉士長丹の労を嘉して位を陞し、封二百|戸....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
うな歌謡方面からの影響かも知れない。恵心僧都作の天台大師和讃の発端、 帰命頂礼大
唐国 天台大師ハ能化ノ主 仏ノ使ト世ニ出テ 一乗妙法宣ベ給フ 眉ハ八字ニ相分レ ....
「失うた帳面を記憶力で書き復した人」より 著者:南方熊楠
わる。 それより約三百八十余年前、今年よりは千六百十余年前、唐の李肇が書いた『
唐国史補』は、三十余年前見たがまるで忘れた。かつ自分の蔵中にないから、また『燕居....