唐様[語句情報] »
唐様
「唐様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
唐様の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
な行き届いた御仕方じゃ。なれども御三代の当主と来ては、いやはや何と言うか、売家と
唐様で書く三代目どころの騒ぎではござりませぬわい。今のその目篇がちときびしすぎて....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
頭の二枚しか残っていない。 筆跡は巻頭に掲ぐる通り、二川様に、お家様、定家様、
唐様等を加味したらしい雅順なものである。舞台上の翁の雄渾豪壮な風格はミジンも認め....
「死者の書」より 著者:折口信夫
姫尊様の思召しで、其から一里北の藤井|个原に遷され、藤原の都と名を替えて、新しい
唐様の端正しさを尽した宮殿が、建ち並ぶ様になった。近い飛鳥から、新渡来の高麗馬に....
「細木香以」より 著者:森鴎外
のには『隠里の記』というのがある。これは岡場所の沿革を考証したものである。真国は
唐様の手を見事に書いた。職業は奉行所の腰掛茶屋の主人であった。柴田是真は気※のあ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
補いしるさんこと、必ずしも蛇足ではあるまい。実隆の入木道の妙を得、在来の御家流に
唐様を加味した霊腕を揮ったことは、その筆に成れりという『孝経』によっても徴し得ら....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
最高峰はむしろ妻女教育であると申してよろしかろうと考えるのであります。 「売家と
唐様で書く三代目」と川柳にもありますが、どうも二代目三代目は難しい。稀には初代の....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
士君子の仲間に歯《よわい》せられざる者のごとし。譬《たと》えば上等士族は習字にも
唐様《からよう》を学び、下等士族は御家流《おいえりゅう》を書き、世上一般の気風に....
「魔像」より 著者:林不忘
前をすぐ通り』二代目へ来て『二代目の伊勢屋の前に初松魚』、三代目となると『売家と
唐様《からよう》で書く三代目』という川柳の通りに、悪くすると家の落目《おちめ》を....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
には説明がいる。この所謂弘仁期直前に製作せられた一木造りの如来像は世間普通には晩
唐様式の模倣であってむしろ日本的性格の甚だ少いそれゆえ其様式もあまり永続きしなか....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
彼等を圧迫するに至るであろう。彼等には創造の智慧がない。積極的建設の勇気がない。
唐様で書く三代目として、彼等の小賢しい態度を笑わざるを得ないのである。 この日....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
あろう。 西域の画家|尉遅跋質那がすでに隋朝に来ていたとすれば、玄弉をもって初
唐様式の代表者とするのは少し危険かとも思うが、しかしたとい玄弉以前にこの新様式が....