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唐画
「唐画〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
唐画の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「永日小品」より 著者:夏目漱石
迹《あと》かと怪しまれる所も微《かす》かに残っている。老人はこの模糊《もこ》たる
唐画《とうが》の古蹟に対《むか》って、生き過ぎたと思うくらいに住み古した世の中を....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
は和洋折衷とも言いつべく、畳の上に緑色の絨氈を敷き、テーブルに椅子二三脚、床には
唐画の山水をかけたれど、※間には亡父|通武の肖像をかかげ、開かれざる書筺と洋籍の....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ず、向うの欄間にかけてある、誰が描いた古画か、関羽《かんう》が碁盤を見つめている
唐画が眼に来た。父のこの大|怪我《けが》もばからしい強がりから、爪でひっかかれた....
「人の言葉――自分の言葉」より 著者:寺田寅彦
師に応挙という画人あり。生まれは丹波の笹山の者なり。京にいでて一風の画を描出す。
唐画にもあらず。和風にもあらず。自己の工夫にて。新裳を出しければ。京じゅう妙手と....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ダ其十分ノ三ヲ録シ、以テ山林高隠ノ士、服食ヲ為ス参巧ノ一助ニ備フルナリ、(漢文)
唐画中によく霊芝が描いてあるが、いつもその菌蓋上面に太い鬚線が描き足してあるのを....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
い。盲最上の位なので、緋の衣に、検校帽子をかぶり、後ろに燕尾を垂れて行くさまは、
唐画の人を見るようじゃったな」 「それはいいが、この途方もないたくさんな盲の衆は....